別れたっていいじゃないか

劇場公開日:

解説

神戸一郎のヒットソングを織りこんだ歌謡映画。「白いジープのパトロール」の星川清司の脚本を、「嵐の講道館」の枝川弘が監督、石田博が撮影した。「都会という港」の川崎敬三、「不敵な男」の川上康子が主演するほか、神戸一郎が特別出演している。

1958年製作/66分/日本
劇場公開日:1958年10月15日

ストーリー

カードの英公こと椎名英次は、カード賭博師、目下のところガソリン・スタンドに働いている。そのスタンドに、派手なオープンカーをつけたのが、恵子だった。今日は、英次が弟同様に可愛がっている一郎が初めて歌手として「スカイ」のステージに立つ日だ。、英次は「スカイ」へ行った。そこでグレン隊にからまれている恵子を救けてやった。が、生命だった右手を刺されて入院の始末。恵子が、よく見舞いに来た。彼はいつか快活で素直な恵子に惚れていた。避けようとしてももう駄目だ。そこで、恵子の父親の井本製薬社長に会うことになった。湖畔にある別荘に行った。そこで会った立派な青年は、彼女を愛しているらしい。英次は、物蔭から恵子と父親の会話を聞いているうちに逃げ出した。彼は決心したのだ。俺はやめたって。彼女をヤクザな世界にひきずりこめない。だが、恵子はあきらめない。アパートへ帰らない英次を探して、賭場までやって来た。そこで、ゆすりの大芝居。これを見て、恵子も英次に愛想をつかした。それから拳銃のどたばた騒ぎで、英次は右手をつぶした。これでもうカードは扱えない。彼はかたぎになれるのだ。一郎の歌が聞えてきた。--別れたっていいじゃないか、想い出があるじゃないか……。

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