アンコなぜ泣く

劇場公開日:

解説

「美しい庵主さん」の共同脚色者窪田篤人のシナリオを、「どうせひろった恋だもの」の関喜誉仁が監督、「お月さん今晩わ」の間宮義雄が撮影した歌謡映画。「お月さん今晩わ」の藤島恒夫のほか、牧真介、美多川光子、東谷暎子といった顔ぶれ。

1958年製作/54分/日本
原題または英題:Why Cry
配給:日活
劇場公開日:1958年5月27日

ストーリー

大島空港に降り立ったパイロット藤村は、出迎えのアンコたちの中に、親友今田一郎の妹綾子の姿を見出した。が、綾子は田沼という男を小柳旅館に案内するからと藤村の誘いを断った。綾子と小柳旅館の息子英次とは、親の定めた許婚者同士だった。一郎は綾子に対する藤村の気持を知っていたが、妹は親の決めた通り小柳家へ嫁ぐのが幸福だと考えていた。ちょうどその頃、大島に兇悪殺人犯人が潜入したという情報が入り、警察が行動を開始した。ある日、藤村は整備員から英次と島の資産家の娘春江が岩場で抱き合っていたということを聞き、一郎に忠告した。しかし、一郎は藤村の言葉を聞かず、かえって藤村をののしった。が、噂は真実だった。綾子は英次の部屋で、彼と春江が抱擁している現場を見てしまった。その夜、綾子から英次の裏切りを知った一郎が英次の家へ行くと、彼は田沼や春江と酒を呑みながら、田沼の高飛びの相談をしていた。田沼は指名手配中の殺人犯だった。憤激した一郎は、ビールビンの一打で英次を倒した。そして、拳銃を持つ田沼に追われて三原山に逃げた。ただちに捜索隊が二人を追って三原山に急行した。だが、二人の足跡は判らなかった。藤村はセスナ機をかって、綾子とともに拡声機で山中の一郎に呼びかけた。その頃、二人は断崖で向い合っていた。遂に一郎は銃弾を受け断崖から転落したが、その銃声で田沼は逮捕された。数日後、傷の癒えた一郎が働いている橘丸の上空を、藤村と綾子を乗せたセナス機が飛んで行った。

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