嵐を呼ぶ男(1957)のレビュー・感想・評価
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ドラムソロが目玉
タイトル通り嵐みたいな主人公。なぜそんなに気が短い。湧き上がる衝動を、ドラムに、ケンカに、叩き込む。でも、母親に冷たくされて悩んでるなんて、予想外にかわいい。手が痛くて演奏できないから、とっさに歌っちゃうシーンは、裕次郎の魅力が爆発だ!
あと、ダンサーの踊りがおもしろい。独特な振付。当時は腹と脚が出てる衣装なんて、相当攻めていたのでは。女豹のようだった。
BS日テレにて。
オイラはドラマー
2020年9月13日
映画 #嵐を呼ぶ男 (1957年)鑑賞
#石原裕次郎 の代表作
今まで見たことなかったのて初めて見た
裕ちゃんの魅力全開って感じの作品でした
ただ、新人ジャズドラマーのことがテレビで取り上げられることはないと思うけどね
まるで洋画を観ているような世界観で撮られていて、それが破綻してないんです
こりゃ、スゴイ!驚いた!
この当時でこのクォリティー!
単に♪おいらはドラマ~だけの映画じゃありません
冒頭のロカビリーのステージは平尾昌晃です
カッコイいたらありゃしない
バンドもイカしてる
お目当てのドラム合戦は中盤にあるのですが、その裕次郎の主題歌シーンよりも、ダンサーのお姉さん方の衣装とその美術セットに目が釘付けです
MGM のミュージカル映画好きなら、一目で分かるはず
1936年公開の巨星ジークフェルドのあの超有名な巨大デコレーションケーキのシーンの超ミニミニ版です
ニヤリとして、嬉しくなってしまいます
クライマックスの大人数でのフルオーケストラシーンも素晴らしい!
これ1955年のヒッチコックの映画「知りすぎていた男」のオマージュです
これも一目で分かります
あれほどドラマチックな曲ではないですが、結構長い演奏シーンで、なかなかのオーケストレーションです
銀座のクラブ、バー、ミワの屋敷の内装
1周どころか、5周ぐらい回って21世紀の現代でも全く古臭くないのです、却って素敵なんです
衣装も垢抜けています
会話も小粋
まるで洋画を観ているような世界観で撮られていて、それが破綻してないんです
裕次郎の母親役が和服を着ていたりしてでもです
まだ少年のような面影が残っていて、正に裕次郎の魅力が爆発しています
若い女優陣もみんな現代的で自由です
空気がカラッとして明るいんです
全く1957年昭和32年の作品とは到底思えないレベルです
照明と撮影もいい仕事していて見やすいいい絵が撮れています
印象は「興奮して愉快で、幸せな気分で〆。」
石原裕次郎さんが演じる“お兄ちゃん”はとてもあたたかい。
同時に、お芝居だとわかって観ていても、ハラハラしてしまう、次の行動に予測がつかないようなエネルギーに溢れていて、驚く。
時代設定を今にして創った、この映画を観てみたいなぁと思った。
ショーちゃん役は誰が?て、なるだろうけれど。
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