花嫁立候補(1957)
劇場公開日:1957年11月22日
解説
原田光夫の原案により、「ふるさとの灯台」の池上金男が脚本を書き原田治夫が監督した青春明朗篇。撮影は石田博。主演は「青空娘」の川崎敬三、矢島ひろ子、八潮悠子、「冥土の顔役」の穂高のり子、それに鶴見丈二。
1957年製作/52分/日本
劇場公開日:1957年11月22日
ストーリー
稲村泰介は見合いを実に三十回するという記録の持主である。学生時代は乗馬のチャンピオンで、今は亡父の創設した自動車会社のセールスマンである。呑気な泰介も、二十一回目の見合の相手の福田圭子に惚れられ、断っても断ってもそれ以後の見合の席に現れてブチこわしてしまうので、彼女の嫉妬深さには閉口していた。そして今日は三十回目の見合である。圭子をまくために場所を多摩川の畔にきめた。ところが見合の相手松井恒子をみた泰介は、恒子も圭子にもったと同じ不安を感じた。そして追いすがる恒子から逃がれようとした泰介は、乗馬姿の圭子と友人の雨宮節子にバッタリあってしまった。たちまち圭子と恒子は口論をはじめ、節子の馬にのった泰介は一目散に逃げだした。その後から追いかける女性三人。追いついた先発の乗馬クラブの中に後輩渡辺をみつけた泰介は、節子の名を問いただして先を急いだ。仲人や親の追求に嫌気がさした泰介は、乗馬クラブで思いきり気晴しをした。そこでは相も変らず恒子と圭子が張り合っていた。一眼惚れの節子は、泰介をドン・ファンと思いこんで冷い態度である。ある日、馬をいたわる泰介をみた節子は、今までの誤解もとけて彼に好意をよせるようになった。泰介の母うめ子は、記念馬術大会の優勝者を泰介の嫁に決める計画をたてた。自信満々たる恒子、ソワソワする圭子を見事に抜いて、節子は晴れて泰介と結ばれた。