善太と三平物語 お化けの世界
劇場公開日:1957年12月1日
解説
「善太と三平物語 風の中の子供」の続篇で、前作と同じく坪田譲治の原作(昭和十年、改造に掲載)による。製作スタッフは前作に同じ、キャストも千葉信男が追加配役されているだけで前作に同じ。
1957年製作/80分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年12月1日
ストーリー
お父さんが警察に連れていかれて、寂しくなった善太と三平は、木にのぼったり、家の中でかくれんぼをしたりして遊んだ。母の久子さんは、なんとかして借金を返そうと思ったが、思うように集まらない。そのために家財道具は差押えられてしまった。お母さんは東京に金策に出かけていった。留守中は組合の佐藤さんが来てくれた。お母さんの努力の甲斐もなく、お金が出来ないためにとうとう家財道具を全部持っていかれてしまった。二人はお爺さんに手紙を書いた。頑固なお爺さんもさすがに可哀相に思ったがどおすることも出来なかった。善太たち親子はお爺さんのところにひきとられることになった。老会は今度はお爺さんの家を差押えにやって来た。遊び場にもこと欠く善太と三平は、それでも老会の子供の金太郎とわけへだてなく遊んでやった。金太郎は父の横暴をなじったが、老会はがんとして聞き入れなかった。金太郎はお父さんが言うことをきいてくれるまでと、火の見櫓に昇ってしまった。ところがそこから落ちて大怪我をしてしまった。それにもかかわらず老会は最後の手段として、株式総会で小野老人の退陣を要求した。ところが善太と三平はもとの自分の家から、問題の手紙を発見した。そして老会の陰謀は失敗し、お父さんも警察からもどって来た。小野老人は老会の非を許して会社に残れるようにしてやった。善太と三平にはまた昔の楽しい日がやってきた。