ふり袖太鼓

劇場公開日:

解説

平凡所載の瀬戸口寅雄の小説を「くちづけ(1957)」の舟橋和郎が脚色、「緋ぼたん肌」のコンビ萩原遼が監督、藤井春美が撮影した。主演は「水戸黄門(1957)」の大川橋蔵、「青い海原」の美空ひばり。ほかに薄田研二、堺駿二、月形哲之介、有馬宏治、月丘千秋など。

1957年製作/82分/日本
原題または英題:The Thief Prince
劇場公開日:1957年9月1日

ストーリー

頃は戦国時代。野武士の仲間に身を投じ、一門再興の機会を狙う九州菊池家の遺児畷之助はある日、男装の美少女--実は戸隠城主金森左衛門尉輝政の愛娘百合姫と出会った。百合姫は人質として明智光秀の館にあったが、木曽山中に住む忍者の頭目自然斎に助けられ、その庵にかくまわれているのだった。折しも、戸隠城では輝政の異母弟丹波守勝久が家老四方由玄蕃らと肚を合わせて謀叛をおこし、輝政を土牢に閉じ込めてしまった。それを知って腹心の巨介と戸隠城へ急ぐ百合姫が、玄蕃の手先夜叉丸一味に囲まれたとき、畷之助の率いる野武士の一団が駈けつけて急を救ったが、巨介は深傷を負って絶命した。--勝久は百合姫が一子勝政と縁組みすれば、輝政の一命を助けてやると自然斎に申し入れ、百合姫は「万一の際は自然流の打法で天守閣の太鼓を鳴らすように」という自然斎の教えを胸に、戸隠城へ出向いた。畷之助は約束の山頂で輝政の到着を待っていたが、駕篭の中の輝政が冷たい骸になっているので庵に引返すと、すでに勝久の手勢が自然斎を拉し去ったあとであった。一方、百合姫に迫った勝久は畷之助の家臣佗助の変装と知るや、自然斎をはりつけにして百合姫や自然斎配下の忍者をおびき寄せ、一網打尽にしようとたくらんだ。やがて、自然斎の処刑が行われようとした刹那、番卒に化けた畷之助が躍り出た。天守閣へ駈け登った百合姫は自然流の急太鼓を打ち鳴らした。たちまち、野武士や忍者たちが刑場へなだれ込んだ。勝久の前に百合姫が立ちはだかり、激闘の末父の仇を斬り捨てた。玄蕃、夜叉麿らも畷之助に討たれた。数日後、戸隠城の天守閣に、楽しく唄う百合姫と畷之助の姿が見られた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「ふり袖太鼓」以外にこんな作品をCheck-inしています。