流血の記録 砂川
劇場公開日:1957年1月29日
解説
昭和三十年九月と十一月の砂川の基地反対闘争を描いた「砂川の人々」と「麦死なず」原爆被害者十年の苦しみを訴えた「生きていてよかった」と同じく、日本ドキュメント・フィルム社製作で、亀井文夫が総編集した長篇記録映画。日本人が日本人の血を流した胸えぐる悲劇の真相を描破している。
1957年製作/56分/日本
劇場公開日:1957年1月29日
ストーリー
日米行政協定による一片の命令で、砂川の人々は祖先代々の土地を追われることになった。農民たちの必死の抵抗も警官隊の出動で破られ第一次測量を許す。そして昭和三十一年十月、砂川の町には全国から応援に集ってきた数千の労働組合員や全学連の学生たちの姿が見られた。強制測量が始まり、数日間は小競合いが続く。ついに十月十二日、千三百の警官隊出動。ピケ隊はもみくちゃにされ、数多い負傷者が出る。翌十三日、武装した警官隊は細雨をついてスクラム陣の中におどりこんだ。警棒の突撃、乱打と鉄カブトの頭突き。殴り合い、突き倒し、砂川の町は地獄の様相を呈するのだった。世論は警官隊の暴行と政府の無策にわきかえり、十四日夜、ついに今年度の測量中止が発表された。
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