とんちんかん 八百八町

劇場公開日:

解説

「らくだの馬さん」に続く珍妙捕物篇。舟橋和郎の脚本、石原均の監督、藤井静の撮影とスタッフは変りなし。出演者もひき続き同じ顔ぶれで、榎本健一、中村是好、益田キートン、月丘千秋、藤里まゆみ、それに新人の大川恵子が顔を出し、このほか泗水成一、東京撮影所の「おとぼけ半ダース」が一枚加わる。

1957年製作/58分/日本
劇場公開日:1957年2月25日

ストーリー

江戸八百八町を騒がした怪盗紫頭巾を見事捕えた三河町の伴七親分は今しも祝いの真最中。そこへ慌しく飛込んで来たのは老輔三田屋の中番頭定吉。血染めの矢が軒裏に刺さっているという定吉の言葉に伴七は子分の金太を連れて三田屋へ。主人の茂兵衛夫婦と娘のお絹、大番頭六兵衛らの話を聞いた伴七は、その晩は三田屋へ泊る。その夜お絹の酌で伴七は一杯やりながら、彼女の「金のために薄ノロの男に嫁がねばならぬ」という話に大いに発奮する。ところが夜も更けて、お絹の部屋で丁稚の一人が殺される。現場には首と胴が離れた男雛だけ。金太は雛の箱の蓋に文字数行を発見する。伴七は謎解きを金太にまかせ自分は街へ出るが、事件の夜以来姿を昏ました定吉を見つけ、後を追う。とある長屋で想い女お蔦と楽しむ定吉を番所に引立てる。一方、伴七の家では金太が箱書の謎解きに一心不乱。ひょんなはずみに夫婦雛の首の中に十万両の財宝の隠し場所を書いた図面のあることを読みとった。そこでまだ盗まれていない女雛をおとりに犯人を捕えようと伴七は頭をひねる。定吉が捕って事件解決と思った三田屋では賑かな酒盛りを始めたが、その夜伴七はお絹の部屋に雛壇を作り、問題の女雛を飾る。雛壇の毛せんの下には金太がかくれる。お絹と伴七が捕物マンボを踊っている時、果してお絹の部屋に黒い影。金太の呼子に伴七が取押えたのは何と大番頭の六郎兵衛。十万両はお絹の手に渡り彼女は嫌な男と結婚しないですんだ。

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