魔像(1956)

劇場公開日:

解説

幾たびか映画化された林不忘名作の映画化。喧嘩屋浪人茨右近と正義の復讐鬼神尾喬之助を大友柳太朗が二役で勤める。脚色は「獅子丸一平」の結束信二、監督は「御存じ快傑黒頭巾 神出鬼没」の深田金之助、撮影も同じく坪井誠があたる。主な出演者は、大友柳太朗を中心に、「獅子丸一平」の高千穂ひづる、「朱鞘罷り通る」の花柳小菊、千原しのぶ、「鞍馬天狗 白馬の密使」の月形龍之介、「新・平家物語 静と義経」の市川小太夫など。

1956年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年11月28日

ストーリー

西の丸書院番士に登用された旗本神尾喬之助は江戸小町といわれる園絵と華やかな結婚式をあげた。だが喬之助と園絵を張り合った番士与頭戸部の怨みは深く権力を笠に喬之助をいじめた。喬之助の同僚たる十七名の書院番士も、番頭脇坂を叔父にもつ戸部にへつらい、喬之助をいたぶる様には部外者の大岡越前守すら心を痛めた。遂に喬之助の怒りは爆発、喬之助は戸部を斬り十七名の番士の首に復讐を誓って姿を消した。ある日、十手を預る黒門町の壁辰のもとへ一人の職人が訪れた。喬之助である。壁辰は彼を捕えようとしたが、喬之助に同情する目明し音松と娘お妙の助言で彼をかくまうことにした。これを知った与力満谷は早速召捕りに現れたが、間一髪、音松が、茨右近なる浪人が喬之助と生写しであることを利用、人違いと言い張って難を救った。その右近は神田帯谷小路にお弦という女と住んでいた。喬之助は壁辰と右近の家を訪れたが顔を合せてびっくり、二人は瓜二つだった。右近は協力を約し、喬之助の復讐は始った。番士たちの首は次々と飛んだ。遂に決戦の日喬之助と右近は生き残りの番士十二人が喬之助暗殺を計画している席へ踏込んだ。乱闘の末、二人は十七番目の首を挙げた。と、そこへ越前守の命で音松と壁辰が十手をつきつけた。喬之助は今までの協力を感謝し自ら捕われようとしたが、音松は意外にも右近を捕えた。間もなく越前守の裁きが下されたが越前守は今回の一件は喬之助の偽者右近を捕えた捕手の失態と押し通し満谷は免職、右近は追放と決した。やがて街道に、町人姿の喬之助と園絵、右近とお弦の新生活へ出発する姿が見られた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「魔像(1956)」以外にこんな作品をCheck-inしています。