兄とその妹のレビュー・感想・評価
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1939年制作版の感想
妹役の桑野通子が可愛い。
日中戦争を感じさせないモダンな生活ぶり。この時代のドキュメンタリー映像とどっちが正しいんだろ? どっちもある程度正しくてある程度間違ってるのかもしれない。
低刺激で眠たくなることは否定できないが、心地よさはある。
ラストは個人的には好き
眠たくなるってのを加味して星3つかな?
世界大戦前夜、日中戦争の最中だというのに、現代のような平和なサラ...
世界大戦前夜、日中戦争の最中だというのに、現代のような平和なサラリーマン社会を描いている。ロンドンの会社にも取引があるようだし、なぜだか時代が感じられない。間宮の家は彼の妻と妹の3人暮らし。妹は外では現代的なキャリアウーマンのような雰囲気。兄に対してもはっきりモノ言う元気のいい娘。誕生会で女学校時代の友だちと歌を歌ったりするシーンで、兄嫁は一歩引いてうらやましそうに眺めている。
文子をもらいたいという重役の甥(上原謙)。オックスフォード出のやり手だ。機会をうかがい、箱根にピクニックに行って縁談をもちかけてみる。「兄が後ろ指さされるような結婚はしない」と、ちょっと考えさせてくださいと答える。そんなとき、経理部の林部長が間宮に対して「競馬狂いだということを告げ口しやがったな?」と殴り合いのケンカになる。全ては重役に取り入ってることが原因だった。しかし、他人の中傷なんてしない真っ直ぐな男である間宮。直情的に辞表を叩きつけた。殴り合いのシーンは迫力満点。本当に殴ってたように思う。
またまた就職浪人になるところだったが、保証人になってくれた知人(笠智衆)の仕事を手伝うことになった大陸へと向かう。その仕事が成功するまで妹の結婚はお預けとなった・・・
碁のシーンでは先読みの考えを映像化しているのが面白い。
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