与太者と若旦那

劇場公開日:

解説

鶴田浩二が二役を演じ、四人の美女に追いかけられるという明朗喜劇。「暗黒街」の若尾徳平と「のり平の浮気大学」の須崎勝弥の共同脚本を、「ならず者(1956)」のコンビ青柳信雄が監督、遠藤精一が撮影を担当した。主な出演者は「無法者の島」の鶴田浩二、「現代の欲望」の青山京子、「喧嘩鴛鴦」の瑳峨三智子、「ならず者(1956)」の白川由美の他、宝塚歌劇団の環三千世(唄祭けんか道中)が東宝初出演し、他に柳家金語楼、三木のり平など。

1956年製作/93分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年6月28日

ストーリー

大阪は薬問屋の若旦那京太郎は父親万造のきめた許婚奈々子との結婚を嫌い、式場から逃げ出して東京へ行くことにした。だが向いの席に座った芸者駒千代のハンカチを拾おうと車を出た途端列車は発車し、大金在中の鞄を置き忘れた京太郎は無一文になってしまった。ともかく東京駅に辿り着いた京太郎は、彼に瓜二つの与太者健と間違えられ、ダフ屋サブ公の出迎えでキャバレー・ピンクレディのクローク係をしている健の恋人みどりの処に赴く。みどりを狙う与太者高木達は、京太郎の姿を見て慌てて逃げ出した。京太郎は、みどりが健を保釈にするため高木に借りた金を明日返すと与太者達に約束し、金策のため知り合いの松尾製薬社長文平に電話したが、万造と奈々子が来ていると知り止むなく健の部屋に泊ろうとする。そこに本物の健が現われ京太郎は又もや外へ飛び出す。万策つきて松尾製薬に泊った彼は、奈々子に追い廻されている処を折から訪ねて来た駒千代に救われた。だが駒千代も彼に首ったけと知り例の鞄を受け取ると一目散にピンクレディへ駈けつけた。喜んだ健は、お礼にお互の立場を変えて助け合うことになる。健は早速松尾製薬へ赴き副社長見習いを承るがM型の秘書百合子と事毎に衝突した。だがインネンをつけに来た高木等を追い返す健を見た百合子はその男らしさに惹きつけられてしまう。一方、京太郎も病気のみどりを親切に看護する中、彼女に惚れ込まれるようになった。ある日会社へ奈々子が、望月という男と結婚すると別れを言いに来た。健は役目も済んだと京太郎に連絡したが彼とみどりが恋仲と知り、腹を立ててしまう。そこに、みどりが高木に拐わかされたとサブ公の急報。血相変えて駈けつけた京太郎がアワヤという時、飛び込んできた健に高木達はグウの音も出ずノバされてしまう。再び留置場に入った健を、すっかり女らしくなった百合子が面会に訪れた頃、京太郎とみどりを乗せた列車は大阪へと驀進していた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0東宝お得意のコメディ

2019年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昭和31年に作られたロマンチックコメディで、今見ても面白い。
大阪の若旦那(鶴田浩二)が押し付けられた結婚式から逃げ出し、東京にやってくる。
東京では若旦那にそっくりな与太者(鶴田浩二 二役)に間違えられ、ドタバタが展開される。
取り巻きの美女は青山京子、白川由美、環三千世、瑳峨三智子たち。

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