げんこつ社員

劇場公開日:

解説

城戸礼の小説を「青春をわれらに」の笠原良三が脚色、「戦慄の七仮面」の共同監督の一人、小林恒夫が監督、「東京摩天街」の佐藤三郎が撮影を担当した。主なる出演者は、「狸小路の花嫁」の波島進、「続源義経」の南原伸二、三笠博子、宇佐美諄、「雪崩(1956)」の高千穂ひづる、「赤線地帯」の進藤英太郎、「羅生門の妖鬼」の三条美紀、「鼻の六兵衛」の初音麗子など。

1956年製作/75分/日本
劇場公開日:1956年3月26日

ストーリー

拳固の柳沢、喧嘩の三島と仇名のある二人はラグビー場の花形で宿敵同士である。孝彦は卒業と同時に兄の死後空席となっている東洋建設の社長に推されているが、田舎の牧場に帰ってしまう。吉田専務は娘の法子とは許嫁である孝彦を一刻も早く社長にしようと迎えに行くが、孝彦は頑として応じない。一方柳沢は入社する会社を悉く拳固が原因でクビになり、勤め口が決らない。彼を恋する下宿の娘美津子は心配して、彼の就職口を姉の三枝に頼んだ。三枝が秘書として勤めている会社の社長太田は東洋建設の社長空席の隙につけ込んで乗取りを計画、柳沢を手先に使う魂胆で入社させた。現場にまわされた柳沢は、新米ということから組長の岩吉に意地悪く当られるが、今度は流石に拳固を振わない。丁度その頃、法子の願いで上京してきた孝彦は変名し、東洋建設の平社員となり、偶然柳沢と再会する。一方、太田の計画していた株の買占めが着々と進行していた。また太田の策略で不良品を使わされた岩吉等は仕事を放棄すると言出し、容易ならざる場面に至った。このような画策が進行している中に、株主総会が近づいて来た。孝彦は総会の前日に社長就任を決意、総会を乗り切ろうとすれば、太田派では流会を策し、総会ゴロを入れて社長空席を理由に強引に押し切ろうとした。だが孝彦達も吉田専務を中心として今は事件のからくりを知った岩吉等の応援で対抗した。柳沢は真実を知って大いに怒り彼の証言が一瞬にして総会を解決した。そのまま田舎へ帰ろうとする柳沢を、孝彦、法子、美津子の三人が引き止め、柳沢は東洋建設のために働くことを誓った。

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