剣豪二刀流
劇場公開日:1956年3月1日
解説
小山勝清の原作を「弥太郎笠(1955)」の共同脚色者の一人中山文夫が脚色し、「赤穂浪士 天の巻・地の巻」のコンビ、松田定次が監督、川崎新太郎が撮影を担当した。主なる出演者は、「赤穂浪士 天の巻・地の巻」の片岡千恵蔵、「鍔鳴浪人」の長谷川裕見子、「名君剣の舞」の東千代之介、片岡栄二郎、「続々獅子丸一平」の千原しのぶ、高千穂ひづる、「泉」の加東大介など。
1956年製作/94分/日本
劇場公開日:1956年3月1日
ストーリー
厳柳島に佐々木小次郎を斃した宮本武蔵は、仕官を勧める長岡佐渡を振り切って再び修業の旅に出た。小次郎の妾おりんは用人鴨甚内と仇討を決意するが、武蔵を討つには飛び道具以外はなく、短筒を手に入れるため、長崎に向った。甚内は九州の剣豪たちを煽動して武蔵を亡き者にしようと謀るが、宝蔵院流の高田又兵衛は槍を千段巻から斬られ、霞道場の強豪たちも敗れ去り、おりんの短筒の師で、洋剣を巧みに使う菱屋十兵衛も武蔵の敵ではなかった。唯ひとり、雷電源太郎だけは、武蔵の必殺剣を見事に受けとめた。上泉伊勢守の四天王、丸目蔵人直伝の二刀流ときいて、武蔵の瞳が輝いた。一方、武蔵を慕う幼馴染お孝が長岡佐渡の屋敷を訪れると、佐渡の娘悠子は武蔵への恋を諦め、女中お松をつけてお孝を送り出すのであった。この二人が熊本の在で悪浪人に襲われたのを救ったのは、琵琶法師の森都と木村又蔵で、発病したお孝は本妙寺で静養することになった。その頃、城外の雲巌寺で激しい修業を続ける武蔵は、若い娘を追う覆面の武士大河原平蔵一味に出逢った。そこへ駈けつけた森都は大河原を見るや、息子の仇と名乗りをあげるが、奸智に長けた大河原は加藤家に仕える身ゆえ、道を踏んで仇討を願い出るようにいって去った。大河原は城内家老加藤美作の弱点を握っているのにつけ込み、美作から木村又蔵に武蔵を討つように命じさせた。だが、美作は大河原一味を絶滅させる好機とばかり、又蔵に大河原を討てと内命した。武蔵が森都、木村らと大河原を討ち取って本妙寺へ着いたとき、お孝は亡骸になっていた。おりんは林の中で武蔵に銃口を向けたが射てなかった。武蔵は両刀を提げたまま、夜霧の中に消えて行く。
スタッフ・キャスト
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宮本武蔵片岡千恵蔵
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お孝長谷川裕見子
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長岡佐渡薄田研二
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妻初子松浦築枝
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娘悠子高千穂ひづる
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女中お松中原ひとみ
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佐々木小次郎東千代之介
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妾おりん千原しのぶ
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用人鴨甚内加東大介
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高田又兵衛岡譲司
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木村又蔵月形龍之介
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雷電源太郎片岡栄二郎
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森都三島雅夫
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寒知和尚荒木忍
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菱屋十兵衛清川荘司
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大河原平蔵原健策
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細川忠興市川小太夫
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寺尾軍兵衛香川良介
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寺尾新太郎江原真二郎
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有吉主膳有馬宏治
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和田平作津村礼司
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山東弥七山金井修
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筑柴栄門吉田義夫
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雷電十五郎百々木直
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道智坊水野浩
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加藤美作高松錦之助
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河田源九郎加賀邦男
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甲田新之丞尾上華丈
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宿の女中おしげ赤木春恵
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村娘おしの円山栄子
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村娘おはな山本鳥古
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漁師平六村田宏二
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漁師権次団徳麿
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船頭上代悠司
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宍戸梅軒矢奈木邦二郎