若夫婦なやまし日記
劇場公開日:1955年9月13日
解説
若夫婦の甘さにあてられる中年夫婦を描く笑劇。有崎勉の原作により「初恋ワルツ」の共同脚色者の一人木村英一と「北海の虎」の新井一が共同脚色し、「よい婿どの」の田尻繁が監督、「赤いカンナの花咲けば」の伊藤英男が撮影を担当した。主なる出演者は「初恋三人息子」の柳家金語楼と木匠マユリ、「赤城の血祭」の本郷秀雄など。
1955年製作/46分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1955年9月13日
ストーリー
煙草屋の金兵衛は女房のお竹から、二階の咲山がこの一週間ばかり飯も食べずに寝ていると聞いて、どんな病気かと覗きに行くが、中央放送局のアナウンサー咲山二郎は、草津の湯でも癒らない病気だった。一目惚れの相手は八条ササコ、観光バスのガイドガールで、二人とも内気なためプロポーズできないというのである。そこで金兵衛は思案の末、お酒を呑むとどんな人間でも気が大きくなるから、その勢で申し込めば成功疑いなしだと、智恵をつけた。それが見事功を奏して咲山とササコは目出たく結婚、郊外の新居で新婚生活に入った。幾日後、金兵衛とお竹が噂をしていると、新郎新婦が手土産を持って訪ねて来たが、その円満ぶりに金兵衛は戸外に逃げ出した。家の内から「この髪の毛も、眼も、鼻も、みんなあなたのものよ」とササコの蜜のような囁きが聴えたとたん、金兵衛は「この家だけは私のものだよ」と怒鳴った。
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