俺も男さ

劇場公開日:

解説

埼玉新聞連載の小説『泥んこ紳士』を、「隠密若衆」の松浦健郎が脚色、「男性NO.1」の山本嘉次郎が監督、「人間魚雷回天」の西垣六郎が撮影に当る。主なる出演者は「男性NO.1」の鶴田浩二、「たん子たん吉珍道中 (三部作)」の筑紫あけみ、「若旦那の御縁談」の久保菜穂子と阿部寿美子、「一寸法師(1955)」の安西郷子、「愛のお荷物」の東野英治郎など。

1955年製作/86分/日本
劇場公開日:1955年3月14日

ストーリー

風巻大作は子供の頃浮浪児だったが、今は土建業の青年社長である。酒が好きで時々酔いつぶれては金がなくなり、オーヴァーから服まで酒代に置いてくる。会社の上原老人は彼の行状を心配し、その娘で同じ会社に勤める多美子は秘かに大作を愛している。以前から知合いの令嬢裕子と、飲屋お多福のマダム千代も彼を愛しているが一向に反応がない。或るとき有楽町でストリッパーのユミとぶつかりそうになった瞬間、スリの少年金二が大作の月給袋を取って逃げた。それを見た花売の少年新一が後を追い、取り戻して大作に返した。新一も以前は金二の仲間だったが今は心を改めている。このため新一は金二をあやつる与太者の源太に捕えられる。大作はそれを助け出し、自分のアパートに引取って学校に通わせる。そして新一は多美子とも親しくなった。かつて裕子の婚約者だった大東建設の社長皆川は、彼女の心が大作に移ったのを嫉妬し、街のボス西沢一味を味方に引きいれ、更に赤新聞の高山を買収し、大作を色魔と書きたてた。怒った大作が高山の家に乗りこんでみると、相手はユミの父親で、彼女に泣きつかれ、つい許してしまう。然し多美子はいつも社長を信じ、裕子も彼の面影を忘れえない。大作の誕生日に、新一は源太に誘拐された。金二の知らせを受けた大作は単身その場へかけつけ、西沢一味や源太を相手に奮闘、そこへ警官隊がかけつけ、悪人共は残らず逮捕された。新一と金二を両脇に抱いて行く大作の後を、じっと見送る多美子、裕子、ユミの三人。突然その中から多美子が駆けだして大作の後を追った。

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