劇場公開日 1955年5月17日

「無機質な現代人に欠けているものを思い出させてくれます。」サラリーマン 目白三平 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0無機質な現代人に欠けているものを思い出させてくれます。

2024年5月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

せせこましさが随所に現れるが、意外と当事者たちは気にしてない様子。毎日を一所懸命に生きてる様が返って心地よく感じた。喜びは他人に話すことで倍になり、苦しみや悲しみは他人に話すことで半分になると言います。この作品には現代にはない家族間の交流、人と人との交流があります。こちらは生身の人間、あちらも生身の人間、人間と人間が言葉を交わすことが如何に大切なことなのかわかります。孤独社会でSNSしか語る相手のいない現代、物質的には豊かになったし、便利になったが、それ故にお互いの足りないところを補い合う助け合い精神を失くしてしまったのではないかと思います。願わくば他人を誹謗中傷するより他人を助けてあげられるような世の中にこの先なればいいなと感じました。

ちゆう