喧嘩奉行

劇場公開日:

解説

「小説の泉」に連載された陣出達朗の小説から、「隼の魔王」の比佐芳武が脚本を書き、「大江戸千両囃子」の佐々木康が監督する。撮影は「春秋あばれ獅子」の三木滋人の担当。出演者は「血槍富士」の片岡千恵蔵、月形竜之介、「彦左と太助 俺は天下の御意見番」の片岡栄二郎、「越後獅子祭り やくざ若衆」の高千穂ひづる、「百面童子 四部作」の浦里はるみ、「恋天狗」の竜崎一郎などである。

1955年製作/92分/日本
劇場公開日:1955年3月28日

ストーリー

下総の国猿島神社に覆面の一団が押し入り、神主一の瀬藤次郎を毒殺、神殿の天井裏より名刀あかね丸を奪い去った。このあかね丸とは、三年前に当時下総の領主跡部家に上様拝領品として宝蔵されていたものが、不慮の盗難に遭い、その責めを負って当主秀友は切腹、お家断絶を招いた因縁の品であった。扨てその夜あかね丸を奪った覆面一味の前に、変幻出没の遠山の金さん、そしてお家再興の悲願成就を抱き、奇しくも殺害された神主藤次郎を伯父に持つ、亡き跡部秀友のかくし子駒太郎とその母お紺が立ち上ったのである。ところが暫くしてある日、居候の金さんに首ったけのお景の父親刀研師長左衛門が何者かに誘拐され、金さんはこれがあかね丸に関連のあることをかぎつけて調査に乗り出した。そして長左衛門は白翁屋敷に軟禁されていることを探り出した。白翁とは近年娘お美乃を大奥へ出して、今や飛ぶ鳥落す勢いの茶坊主上りの隠居である。この白翁一味こそ、あかね丸をめぐっての奸謀の巣に違いないと金さんは睨んだが、お景は父の身を案じて白翁屋敷へ乗り込んで捕えられ、駒太郎母子の命も危機にさらされていた。金さんこと遠山金四郎は、怒りにたぎって白翁屋敷を襲い、捕われた者を救い出し、あかね丸を取り返した。日改まって北町奉行によりあかね丸一件の吟味が行われ、吟味役の金四郎の裁きに、白翁は断罪に処せられた。駒太郎は跡部家再興を許され家督を継ぐことになった。

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