うれし恥かし看板娘

劇場公開日:

解説

椿澄夫の脚本を「鶴亀先生」の青柳信雄が監督、「落語長屋お化け騒動」の山崎一雄が撮影した。主なる出演者は「土曜日の天使」の塩沢登代路、「恋愛特急」の北川町子、新人森啓子、歌手高倉敏のほか「日本の虎」の藤間紫「落語長屋お化け騒動」の柳家金語楼と森川信等である。

1954年製作/57分/日本
劇場公開日:1954年8月15日

ストーリー

柳橋の美人床屋はお澄と八重の姉妹が鋏をとり、中娘の町子は土地の売れっ子芸者である。八重にはそば屋の清吉が惚れている。お澄は恋人が戦死してから、縁談を断って店を守っている。向うの医師石川は彼女に気があるらしい。石川の友人で隣りに妾宅を持つ大山は、お金に細かくて妾の艶子といつも喧嘩がたえない。芸者の町子には金持の後藤が夢中で旦那になってやろうというが、彼女には達雄という恋人があるので朋輩の若者達も一緒になってそれに反対する。或る夜大山の妾宅に泥棒がはいった。立廻りの末、大山は誤ってお花の右腕を斬り落し、泥棒は大山の右腕をスッパリ。石川先生が早速手当てして、二人の腕を見事につけてやった。所が何と大山とお花の腕を間違えてつけたので、大山が待合で拳を打とうとすれば、お花の腕が妾宅でひとりでに動き出す騒ぎである。町子は女将がうるさく責めるので芸者をやめてしまう。そして美人床屋には三人姉妹が揃って鋏の音をたてるようになった。

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