新鞍馬天狗 第一話 天狗出現

劇場公開日:

解説

大佛次郎の原作を「恋愛特急」の松浦健郎が脚色し、「落語長屋お化け騒動」の青柳信雄が監督する。撮影は同じく「落語長屋お化け騒動」の山崎一雄。原作者大佛次郎が製作にも当っている。出演者は「恋風街道」の小堀明男、「恋愛特急」の岡田茉莉子と志村喬に、「その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人」の藤間紫、そのほか水原常春、藤原釜足、浜田百合子、汐見洋など。

1954年製作/79分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年10月6日

ストーリー

幕末、京洛の街で、佐幕派の新選組が横行している中に、一人鞍馬天狗は尊皇討幕の旗印をあげて活躍していた。吉兵衛は東寺の境内で近藤勇の懐中から密書を掏り取ったことから天狗の忠僕となり、角兵衛獅子の杉作と新吉は稼ぎの金を落して途方に暮れていた所を天狗に救われ、深く慕うようになった。杉作少年の親分長七はこの事情を知り、杉作に手引きさせて天狗を捕え、新選組の褒美にありつこうと計った。近藤勇以下新選組の面々が、杉作を囮に天狗を誘き出そうと松月院を取囲むが、早くも悟った天狗に散々斬りまくられる。近藤勇はピストルで天狗を狙ったが杉作に腕を取られ、危い所で天狗は逃れ去った。その夜、長七は養女おみわの歎願に耳もかさず、杉作を懲しめんとしたが、現れた天狗は驚く長七を尻目に子供等とおみわを救い出し、吉兵衛の案内で薩摩屋敷へ向った。急をきいて駈けつけた新選組隊士を瞬く間に片付けた時、暗闇のお兼という女間者のピストルが天狗の胸を狙っていたが落着き払った天狗の眼光に、流石に射つことが出来なかった。その後杉作は、天狗が幕府の密使を追跡、決闘の末密書を奪い、自ら密使を装って大阪城へ乗込む時天狗に頼まれて西郷吉之助への使者となる。薩摩屋敷へ急ぐ杉作は途中長七と出合い手紙を奪われ、天狗の計略は大阪城に知れてしまう。西郷の命を受けて杉作と吉兵衛は天狗のあとを追って旅立つが一方大阪城で見破られた天狗は、獅子奮迅の死闘も及ばず次第に危機に陥ってゆく。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く