若き血は燃えて

劇場公開日:

解説

「若夫婦は朝寝坊」を製作した池田プロダクションの第二回作品。脚本は原聡と星川清司共同のオリジナルを「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の窪田篤人が潤色し、新人木元健太が第一回作品として監督する。撮影は「北海の虎」の栗林実、音楽は「健児の塔」の小杉太一郎が当る。「青色革命」の太刀川洋一、「次郎長三国志 第三部 次郎長と石松」など“次郎長三国志シリーズ”でデビューした豊島美智子、「魔子恐るべし」の広瀬嘉子に、近藤宏、相原巨典等が出演している。

1954年製作/70分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年6月8日

ストーリー

城南大学水泳部の魚住修と関良太は、運送屋のアルバイトをしていたが、そういうある日、オート三輪で荷物を運送中の魚住は、危うくモーターバイクに乗った若い娘とぶつかりそうになった。なかなかの美人であるこの娘は魚住の心に残った。やがて水泳の合宿が始まるので、運送店主月山の親爺の好意でアルバイトは一時中止することになった。関は月山の娘幸子に心を寄せていたが、幸子の方ではむしろ魚住に好意を寄せていた。だが魚住は、侍合で働いて学費を補助してくれる姉照子のことを思うと、それどころではないのだった。城南のホープ魚住は烈しい練習に励んでいたが、彼の好敵手は城北の川村であった。ある日、姉を訪ねる途中、魚住は銀座で川村と会ったが、一緒にいた彼の従妹千加子が何時かのモーダーバイクの娘だと分った。この邂逅の最中、景山という男に引かれる様に姉の照子が入ってくるのをみて、魚住は目を外らした。後で姉を訪ねた魚住は、彼女が八万円の金をスラれ、その償いに景山と一緒になることを強要されていることを知り打ちのめされる様だったが、義侠心の強い月山の親爺に相談してみたところ、五日間待ってくれとのことだった。魚住と千加子は互に愛し合う気持になっていた。だが月山に頼んだ金は出来ず、姉は景山と熱海へ行こうとしていた。魚住はそれを知り、直ぐ東京駅へかけつけ姉を連れ出したが、偶然それを見た千加子に誤解されたのですべてを打ち明けた。水泳大会の当日、千加子は父に話して川村と二人で頼み金を都合して貰ったと魚住に話した。やがて魚住と川村の決戦はタッチの差で魚住が勝った。狂喜する城南に引きかえ、川村は流石に淋しげだった。

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