風流あじろ笠
劇場公開日:1954年5月26日
解説
時事新報、大阪新聞に連載された村上元三の原作より、「殴り込み孫悟空」の八尋不二が脚色し、「エンタツ ちょび髭漫遊記」の丸根賛太郎が監督する宝塚時代劇。撮影は「右門捕物帖 妖鬼屋敷」の藤井春美。出演者は「素ッ飛び男」の小堀明男、「剣侠江戸紫」の長谷川裕見子、「続水戸黄門漫遊記 副将軍初上り」の月形龍之介、「陽は沈まず」の夏川静江、宝塚の尾上さくらなど。
1954年製作/87分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年5月26日
ストーリー
播随院長兵衛との紛争によって切腹を命じられた水野十郎左衛門の妻袖は幕府の咎めで蜂須賀家にお預けとなり、一子菊之進は許婚さよと別れて徳島の興福寺に預けられた。それから十幾年、彼は唐に渡って小林寺拳法の秘技を体得し、普鈴と名を改め、虚無僧姿で母を求めて阿波に現れるが中臈梅路に今は大阪に居るらしいとのみ聞かされる。その頃大阪新町では遊郭に売られたきよを、白柄組の残党景清一派が強引に身受けしようとして、暴れこんでいた。丁度通りかかった普鈴は、配下を叩き伏せ水野の遺子と名乗りその非行を責めた。恥じた景清は切腹し、袖は江戸へ行ったと告げた。江戸の無法者小笠原弥太夫は白柄組再興を謀り、袖をおとりに普鈴を仲間に引き入れようとする。しかし無関和尚より母が水野本家に閉込められていると聞いた普鈴はこれを拒絶し水野邸に据りこんだ。後を追ってさよと梅路も訪れ、梅路は普鈴の決意の堅さを知り水野家の一室から袖を救うのを助ける。尋ねた母は狂える身だったが、この衝撃で正気に戻り、悲願を果した普鈴はさよと結ばれた。
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スタッフ・キャスト
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