妻恋黒田節
劇場公開日:1954年2月17日
解説
「花の三度笠」の犬塚稔のオリジナル・シナリオを「怪談佐賀屋敷」の荒井良平が監督している。撮影は「銭形平次捕物控 金色の狼」の牧田行正の担当。出演者は「怪盗まだら蜘蛛」の坂東好太郎、杉山昌三九、「雪の夜の決闘」の黒川弥太郎、富由仲次郎、「新江の島悲歌」の三条美紀、「怪猫有馬御殿」の入江たか子のほか、コロムビアの赤塚小梅、久保幸江、梅香などである。
1954年製作/88分/日本
劇場公開日:1954年2月17日
ストーリー
牛窓の港酒場ひさごの酌婦お絹が昔の情人と見間違えた槍持奴は、丸亀藩士酒勾小十郎の仲間銀平で、主人の供で帰国の途中だった。相撲上りのやくざ権九郎は銀平をお絹の情人と思い違えたうえに、牛窓大相撲の飛入り五人抜きに負かされたのを恨んで、銀平に斬ってかかるが、お絹は突磋に銀平をかばって負傷した。同じ夜、銀平達の泊るいかり屋へ投宿した大倉多仲以下八人連れの武家は、粗暴な態度で当り散らし、逃げ出したお絹を追って小十郎の部屋に乱入し、咎められた事から小十郎に恨を含む事となった。お絹のまごころを感じた銀平はお絹と夫婦約束をするが、これを知った小十郎はわざわざ出立を一日延ばして二人を感激させた。無法な多仲等は小十郎に喧嘩を吹っかけ、駈けつけた銀平は一同を倒すが、小十郎は既に息を引き取っていた。委細を見守っていた黒田藩の飯塚宗七郎は銀平の武勲を賞め、小十郎の槍を与えて、黒田節を謡いながら勇壮な槍踊を踊るが、銀平は自分の為に主人が一命を捨てたのを自責して、お絹に縁無きものと諦める手紙を残して去った。
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スタッフ・キャスト
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