乙女の診察室

劇場公開日:

解説

製作は「娘はかく抗議する」の石田清吉。雑誌『平凡』に連載された松本京子の原作から「闘魂」の沢村勉が脚色し、「わが母に罪ありや」の佐々木啓祐が監督、同じく鶴見正二が撮影に当っている。出演者の主なものは「明日は月給日」の井川邦子、「女性の声」の川喜多雄二と市川春代、「闘魂」の大木実と北龍二、「夢みる人々」の紙京子、「疾風からす隊」の岸恵子、その他コロンビア・ローズ、穂高紀子、白鳩真弓、故里彌生、八潮悠子等SKDの人々。

1953年製作/98分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年4月1日

ストーリー

白光女学院園芸科で、頑迷な主任教師土井房枝は生徒から嫌われ、若い美貌の教師野々宮雪子の理解ある態度は全生徒の信頼の的であった。雪子は女生徒三谷純子が危険な男性と交際しているのを知って忠告するが、純子は雪子に蓮沼という真面目な青年の恋人のあることを知っていて反撥するだけであった。二人の不良学生のため寄宿舎の規則はいっそう強化された。雪子は乙女たちがそれに反抗的気分になることを一人心配した。雪子は、しかし、その間に親の許さぬまま秘密の結婚式をあげたが、蓮沼は雪子の妊娠を知らず不慮の事故で死去した。純子はこれを学校当局に密告し、雪子はそのため説明も出来ず学校を去った。雪子の教え子佐川真琴たちは、一度は雪子に背をむけたが、雪子と蓮沼が正式に結婚した間柄であったと知つて彼女たちの冷たさを悔いた。真琴と生方孝次の恋を土井が邪推して、真琴に医師の診察を受けさせようとしたとき生徒の怒りが爆発し、雪子を学校へかえせという叫びになった。純子は学校にいたたまれず雪子の許へ逃げて来たが、その純子を学校へ送りとどけた雪子はにわかに産気ずいて学校の衛生室で難産の末に無事出産した。折からの卒業式の最中に聞こえたすこやかな産声は、人々を神聖な感激にさそった。

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