新撰組 第二部池田屋騒動 第三部魔剣乱舞
劇場公開日:1952年1月31日
解説
「新撰組 第一部京洛風雲の巻」に対してその第二部及び第三部をなすもの。第一部と同じく企画は坪井与、村上元三の原作を「拳銃地獄」の高岩肇が脚色し、第一部と同様萩原遼が監督し、三木滋人が撮影している。出演者は第一部と大差ないが、石黒達也、澤村國太郎、戸上城太郎などに代って、河野秋武、第三部には、小沢栄、永田靖、信欣三、千田是也などが出演している。
1952年製作/日本
配給:東映
劇場公開日:1952年1月31日
ストーリー
第二部・第三部=その頃新撰組は芹澤派と近藤派の二派に別れていたが、やがて芹澤派は近藤派によって残らず粛清され、新しく北辰一刀流の達人伊東甲子太郎を江戸から招いて体制を固めた。やがて三條大橋に近い旅宿池田屋で、勤皇浪士の会合のあるのを知った新撰組は、これを襲撃して浪士たちの大半を撃滅した。池田屋への斬込みを境にして、又、勤皇倒幕に傾く時流は益々激しくなり、新撰組の内部的な紛きゅうもまた深まって行った。秋葉守之助は、その志すところは勤皇でも佐幕でもなかったが、ただ近藤勇の人間的魅力にひかれてふみとどまっていた。しかし冷酷残忍な同志粛清を主張する土方歳三の猜疑に満ちた眼は、守之助の上へもそそがれていた。守之助はついに半之丞の弟半三郎を斬り、傷ついた良乃を助けた。その間にも、新撰組からは、山南が土方のため自決し武田観柳斎が斬られ、伊東が脱退を企図して、これも土方のために討たれた。新撰組の奮闘も空しく、ついに王政復古は成った。新撰組は伏見に落ちのびたが、守之助は土方の命令で長州藩の本拠天龍寺の探索をして見張りに発見され、肩先に一弾を受けて谷底へ落ちた。そして遠く近く黎明日本の進軍の太鼓の音をききながら失神して行った。