「映画会社がスターを育てていた時代」金の卵 脳天さかおとしさんの映画レビュー(感想・評価)
映画会社がスターを育てていた時代
映画会社がスターを育てるだけの力があった時代の記録として、今見るとずいぶん当時は作り手も意識していなかっただろう価値が出ている。
ヒロインがオーディションを受ける場面で、稲垣浩や原節子といった実際の映画人が特別出演している。
会社で日舞の稽古や演技の心得などの授業を用意しているあたりも、映画界の余裕を感じさせる。
街の映画館(本当に商店街の商店のすぐ横にある)に、「三等重役」(1952)や「ホフマン物語」(1953)の看板が出ている。
怪しげなプロデューサーがサングラスをかけているのがタモリみたいで可笑しい。
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