出世鳶

劇場公開日:

解説

「旗本退屈男 江戸城罷り通る」の製作杉山茂樹、脚本鈴木兵吾、監督大曾根辰夫のトリオによるもので、撮影には「鞍馬の火祭」の片岡清が当たっている。出演者の主なものは、関西歌舞伎の若手嵐鯉昇が北上弥太朗と改め松竹入社第一回主演で、「母なれば女なれば」の山田五十鈴、「恋の蘭燈」の夏川静江、「旗本退屈男 江戸城罷り通る」の井川邦子、高田浩吉、海江田譲二などのほかに、三島雅夫、伴淳三郎、永田光男などである。

1952年製作/92分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1952年2月8日

ストーリー

旗本三千石の嫡男に生まれ乍ら、異母弟に家督を譲るためにわざと身を持ちくずし、東両国の岡場所のどぶ板横丁でごろついていた片倉春之助こと春ンベは、賭場荒しの喧嘩から丸屋一家につけねらわれていた。火消鳶の「は組」の女組頭お蝶は絶えず春ンベをかばっていたが、ふとしたことから彼の身の上を知ると同時に、ひょんなことから彼がだまして柳茶屋へ売りとばした田舎娘のお千代のことを春ンベが後悔しているばかりでなく、この二人がお互いに愛し合ってさえいることを知って、お蝶はお千代を身受けして手元へ引取ってやった。春ンベは、このことを誤解して、お蝶を目の敵にしていたが、春ンベをかばっての「は組」と丸屋一家の喧嘩の当日、お千代からこれをきかされた。折から本所の火事に、事情を知った春ンベは丸屋の一党を一人で引きうけ、「は組」に立派な働きをさせた。この日の春ンベの働きが奉行の耳にも入り、父の勘当も許されることになったが、武士よりも江戸の民衆を護る火消職をと春ンベは家督を辞退し、お千代を女房にして、鳶職春吉として再出発するのだった。

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