弾丸大将
劇場公開日:1960年9月13日
解説
赤江行夫の「不発弾」を、「いろはにほへと」の橋本忍が脚色し、「秘密(1960)」の家城巳代治が監督したもので、弾拾いたちの物語。撮影も同じく「秘密(1960)」の飯村雅彦。
1960年製作/100分/日本
原題または英題:The Wanted Ones
配給:東映
劇場公開日:1960年9月13日
あらすじ
米軍の実弾射撃、一五五ミリ砲が一斉に火を噴いた。完全武装の弾拾いたちの目が着弾点に吸いつけられた。彼らは命をはった生活のための弾拾いをしていた。不発の善ちゃんこと高岡善三郎は、弾拾いの稀代の名手だ。根っからのお人好しで、演習場で夫を失った未亡人のマキに首ったけだった。が、勝気なマキの心は同じ弾拾いの但見にあった。善ちゃんは演習場の名誉案内人になった。それは仕事のためでもあり、おまけに米兵の洗濯物のサービスから女の世話まで手をのばし、縄張りを荒らされたやくざの西寺たちにこっぴどくたたかれた。善を嫌いな同業の茂は、善の解体工場に白旗を掲げた。目標と間違えた米軍は工場を粉砕した。それでも善は弾拾いを止めなかった。母のすすめる養子の話にも耳をかさないで、相変らず演習場をかけまわっていた。ある夜、但見は分解作業中爆死してしまった。マキは生甲斐を失ってしまった。霧の夜、マキは行きずりの米兵に全てを与えてしまった。弾拾いのカナさんが米兵ビリーに射殺される事件が起こった。基地反対運動が盛んになった。弾拾いたちにとっては痛しかゆしだった。善は弾拾いを代表して米軍に演習続行をかけあい隊長に大いに感謝された。マキはビリーと結婚するという。準備のためにマキは荒稼ぎをした。そして不発弾の事故で爆死した。善は悲しんだ。米軍は撤退した--その後へ自衛隊が入った。彼等は米軍と違って薬莢を全部回収し、弾拾いはあがったりだった。腹の虫のおさまらぬ善はスキをみて自衛隊の弾薬箱をかつぎ出した。隊員が後を追った。白い雲の浮かぶ下、雄大な野っ原を善は必死に走りつづけた。
スタッフ・キャスト
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高岡善三郎南廣
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大谷マキ淡島千景
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但見木村功
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原口織本順吉
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蟹沢加藤嘉
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新井石森武雄
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勇杉義一
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亀岡久地明
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安植松鉄男
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伊藤茂清村耕次
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田川花沢徳衛
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西寺瀬川純
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弾拾いA最上逸馬
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弾拾いB轟謙二
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弾拾いC青山定司
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シズ春丘典子
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だるまやの親爺志摩栄
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警察署長松本克平
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外事係巡査亀井明
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美里村巡査三井弘次
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美里村村長東野英治郎
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保険代理店の主人織田政雄
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ワルデン軍曹ダン・アラン
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モーリス大尉クリフォード・ハーリントン
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バブジョー・アスリン
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ビリー軍曹ジョージ・M・リード
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マスター軍曹ロバート・ダンハム
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二世兵隊矢代伸二
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隊長ジェフ・ローソン
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別の隊長ハロルド・コンウェイ
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演習隊長ユセフ・オスマン
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砲兵隊長ピーター・ウィリアム
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大谷坂井一夫
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二世通訳友野博司
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米兵の通信係ハシム・モフター
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自衛隊将校北上達也
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善の父打越正八
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善の母戸田春子
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善の兄滝謙太郎
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善の兄嫁木下道子
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原口の父沖野和夫
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原口の母近衛秀子
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原口の妻伊藤慶子
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パンパンA平久美
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パンパンB清水みや子
早春