「カルトの持つ中毒性」地獄(1960) ヤナコさんの映画レビュー(感想・評価)
カルトの持つ中毒性
主人公の清水(天知茂)が、正体不明の同級生田村にそそのかされる(?)ことで、様々な悪事や不義理などを重ね周囲の人々を不幸に巻き込み、地獄に落ちていくお話。
1960年の作品なので、絵面はチープ。とても時代を感じる。
でも、怖いというか、ついつい見てしまうと言うか何だか気になる中毒性がある。
何だろう??1960年のあの当時にしか出せない、感性・画・音楽・台詞・演技・演出ですよね。同じ台本を現代風にアレンジをして、地獄のシーンをCGで再現をしても絶対にこの中毒性は表現出来ないと思う。
あわせて田村役の沼田曜一という役者のオーラが凄まじい。
B級カルト映画なんだけど、チープなことは判ったうえで個人的に「好き」と感じたので自分の感性に素直になります。
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