若い素肌
劇場公開日:1960年3月22日
解説
「ある日わたしは」の共同執筆者・岡田達門のオリジナル・シナリオを、「檻の中の野郎たち」の川崎徹広が監督したもので、地方の男女高校生を主人公にした青春もの。「山のかなたに」の小泉福造が撮影した。
1960年製作/78分/日本
原題または英題:Mystery of the Himalayas
配給:東宝
劇場公開日:1960年3月22日
ストーリー
海に囲まれたある田舎町。医院の一人息子光夫ら高校三年組は、大学中退の本屋の息子創介をリーダーに、“怒れる若者たちクラブ”を組織した。光夫には美容院を営む母と二人暮しの令子という幼馴染があった。いままで手を握ったこともなかったが、クラブ員に励まされ直接行動をとることになった。が、情熱あまって二人は川に落ちこんだ。この濡れ鼠の姿を見て、二人の両親は驚き町の環境浄化をめざして社会教育委員会を作った。そんな時、西原恭子がこの町を訪れた。彼女は光夫の母正子の友人で、結婚に破れたため帰ってきたのだ。令子の母かつ子も一人暮しの淋しさから、行商人の作造と心を寄せ合っていた。それだけに一層令子と光夫の間が心配だったのかもしれない。つまらぬことで令子と喧嘩した光夫は、わが家の看護婦安子に青春のはけ口を求めたが、現場を正子に見つけられてしまった。同じ頃、令子も母親と作造の抱き合う姿を見てしまい、夜の街をさまよい歩いていた。光夫は、恭子をものにしようとしてはねつけられしょんぼりしている創介と出会わした。光夫は恭子が母の友人であることも知らず彼女の部屋に入りこんだ。恭子は光夫をさとした。背伸びしては駄目と。翌日、恭子は都会でもう一度闘い抜く自信を抱いて東京へ帰った。創介も町を去った。海を望む丘に並んで坐った光夫と令子。恋する母の女心を理解した令子は、光夫との未来への希望で胸が一杯だった。