事件記者 深夜の目撃者

劇場公開日:

解説

事件記者シリーズの第六記。脚色西島大・山口純一郎・若林一郎、監督・山崎徳次郎、撮影・松橋梅夫と同シリーズおなじみのスタッフ。

1959年製作/52分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年12月7日

ストーリー

師走の街で、不思議な殺人事件が起った。お堀端を走っていたタクシーの運転手が突然苦しみだし、血へどを吐いて死んだのだ。死因は青酸カリ中毒。自殺でも強盗によるものでもない。被害者の傍に食べかけのケーキの箱があった。毒はそのケーキに入っていた。捜査当局は一人の浮浪者から意外な事実を聞き出した。停留所のベンチにケーキの箱が置いてあり、通りがかりのタクシーが拾っていったという。ケーキは他の誰かを殺す目的だったらしい。深夜の郵便局に第二の殺人事件が起った。二人組の賊が金庫を破ろうとして当直の牧村に見つかり、彼を刺殺して逃げたのだ。だが、その時賊の一人が「よせ、大木」と口走ったのを、二階に寝泊りしていた局員のふじ子と久子が聞きとめていた。犯人の一人はこの附近のグレン隊で大木という男だと捜査当局は断定した。伊那と長谷部が梅原部長刑事を執拗に追った。菅が鑑識課から意外な情報を持って来た。ケーキ箱と郵便局から検出された犯人の指紋が一致したというのだ。“犯人は大木という男?運転手殺しとも関連か?”日報の特ダネだった。この記事は工藤隆のアパートに潜んでいた大木を驚かせた。大木は隆を使ってその愛人ふじ子にケーキを渡し、同居の久子や牧村まで皆殺しにしたうえ、郵便局の金を奪いとろうと企てたのだ。それをたまたまふじ子が忘れたため、運転手が誤殺されたのだ。鑑識課では、ケーキを忘れた娘のモンタージュ写真をつくりあげた。ふじ子だった。隆のアパートは久子の口から割れた。梅原が駈けつけた時、そこでは隆とふじ子がうめいていた。大木が二人を刺して逃げたのだ。隆は一切を自供した。大木は北海道に飛ぶ目的で、十八時上野発の急行に乗っていることも分った。赤羽駅に先まわりした警官たちはその列車を包囲した。逃げる大木は、上り列車に巻きこまれた--。

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