高校生芸者
劇場公開日:1968年9月21日
解説
「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」の高橋二三がシナリオを執筆し、「喜劇 泥棒学校」の弓削太郎が監督した風俗もの。撮影はコンビの渡辺公夫。
1968年製作/79分/日本
配給:大映
劇場公開日:1968年9月21日
ストーリー
芸者置屋「分森田」からひで香が雲隠れした。夜間高校生のたみ子は、たまたまひで香を目撃したことから「分森田」の主人文造とトキに謝礼金五十万を貰った。芸者商売は儲かるものと思ったたみ子は、同級生の直江、やえ子、安代とともに、「分森田」の芸者になったのだった。しかし、芸ごとは出来ない、肉体は売らないの彼女たちにとって、この仕事は難しい。そこで、たみ子は故郷の古くからのいい伝えで、男を知らない処女が身体で飲ませるわかめ酒を、男たちにふるまった。たちまちたみ子は、一番の売れっこになった。昼間の学校にかわり、昼は勉強、夜はお座敷の毎日で高校生芸者たちはご機嫌だった。面白くないのは他の芸者たちで、様々な手を使って妨害したが、たみ子たちにはかなわなかった。ある日、文造とトキがひで香を北海道へ売りとばしたのがばれたため、三ヵ月の営業停止をくった。たみ子たちは、これを機会に「分富士」の鑑札をゆずり受け、自前芸者で再出発した。芸者の伝統を被る四人に頭に来た柳橋芸者りん哉だったが、明るく素直な性格の四人を見て、すっかり味方になってしまった。順調に貯金も増え、卒業をひかえたある日、やえ子が恋人に身体を与えて、芸者をやめた。つづいて、直江が旦那をとることになったが、その日にずらかってしまった。直江はすでに処女ではなかったのだ。ショックを受けた安代も、田舎へ帰って商売を始めると言って去っていった。ただ一人残されたたみ子は、悄然となったが、そんな彼女の前に、可愛らしい女子高校生咲子が現われ、芸者になりたいと言う。たみ子は咲子とともに、再び芸者をつづける決心をするのだった。