怪談おとし穴のレビュー・感想・評価
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生前も死後も熱演の渚まゆみ
ホラー映画は視覚に訴えるさまが面白い。主演は私がファンの成田三樹夫と渚まゆみのお二人。
愛人・悦子(渚まゆみ)より出世を選んだサラリーマンの倉本(成田三樹夫)は、結婚しようと言って深夜、悦子を会社に呼び寄せ、屋上と地下を結ぶパイプシャフトに投込む。悦子の死体は誰にも発見されなかった。
倉本に付き纏う悦子の幽霊は誰かの策略か? 倉本がライターの炎で地下の悦子の死体を確かめるシーンはショッキング!! 島耕二監督が正攻法な演出で描く昭和時代の怪談噺「怪談落とし穴」。
大映退社後、映画・テレビに活躍の場を広げた成田三樹夫の胃癌による急逝(55歳没)が惜しまれる。
生前も死後も素晴らしい熱演の渚まゆみ。大映で幅広いジャンルの映画に出演、歌手としても活動。浜口庫之助と年齢差27歳の結婚をして事実上引退、翌年に長女を出産している。
まだブレイク前の渥美マリが、ビルの受付係役でチョイ出。
島耕二は俳優から監督に転じた人。実子で名子役“片山明彦”主演の「風の又三郎(1940年)」、「宇宙人東京に現わる(1956年)」、「猫は知っていた(1958年)」など、監督作品は文芸、娯楽、SF映画まで多彩。片山明彦も倉本の部下役で出演しています。
ポスターのキャッチコピー『深夜、無人のビルに響く女のすすり泣き! タイプ室から、更衣室から、エレベーターの天井から……身も凍る戦慄があなたの背中につきまとう!』が雰囲気出てます。
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