出世子守唄

劇場公開日:

解説

「続 浪曲子守唄」の池田雄一がシナリオを執筆し、「北海遊侠伝」の鷹森立一が監督した“浪曲子守唄”シリーズ第三作目。撮影はコンビの西川庄衛。

1967年製作/87分/日本
原題:Lullaby for My Son
配給:東映
劇場公開日:1967年10月21日

ストーリー

渡世の義理から人を斬った文吾は、七歳になった息子の健一を連れて追手の手を逃がれていたが、旅から旅への文吾の顔には疲れと暗さが刻まれていた。とある飯場で、岩崎木材を女手で切り盛りする健気な娘美樹に雇われた文吾は、土地の顔役富高組の圧力と戦わねばならなかった。美樹の勧めで健一を小学校に入れた文吾は、たまたま、富高の世話を受けているかつての女房奈津江に会ったが、夫婦のヨリが戻るわけでもなかった。酒びたりの奈津江に健一を任せる気にはなれなかったのだ。文吾を仇と狙う鎌鼬の辰という男が、この飯場に現われたのはそんな時だった。ある日、富高組が通学列車もろとも鉄橋を爆破して、岩崎木材の積み出しルートを潰そうとしている計画を奈津江から知らされた文吾は、列車に乗っている健一の命を守るためもあって、富高の計画を未然に防いだのだが、奈津江とは健一を挟んで再び対立するのだった。一方、富高は次々と卑劣な手段で岩崎木材に妨害を加えてきた。文吾は健一の母親代りのような美樹のために、果し合いを望む辰にわけを話して富高組に殴り込んだ。辰も不思議な友情から文吾の助っ人を買って出て、二人は阿修羅のように暴れ回った。最後に残った富高は猟銃を持ち、文吾を追ってきた健一を狙ったが、その兇弾に倒れたのは健一を守ろうとする奈津江だった。その直後、激怒した文吾の刃に富高は深々と刺されていた。やがて、富高組が粉砕したあと、、辰と文吾は向いあった。だが、傍で文吾を見つめる健一の姿を見た辰は、匕首を投げ捨てると何処ともなく去って行った。間もなく始った盆踊りの夜、文吾は自首するために健一を美樹に託すと、一人山を下りて行った。

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