秩父水滸伝 影を斬る剣

劇場公開日:

解説

村松梢風の原作『梢風名勝負物語』(読売新聞社刊)を、「秩父水滸伝 必殺剣」の宮本智一郎と岩崎孝が脚色、「新・男の紋章 若親分誕生」の井田探が監督した“秩父水滸伝”シリーズ第二作目。撮影はコンビの萩原泉。

1967年製作/81分/日本
原題または英題:Living by the Sword
配給:日活
劇場公開日:1967年4月8日

ストーリー

激しい自由民権運動の中で秩父事件が起きた明治時代。真の剣を学ぶため山岡鉄舟の門を叩こうと東京に向う玄吾は、途中の飯能で弁舌のたつ桂二郎と知り合い意気投合した。駿河屋治平の所に宿を取った二人は、この町が、警察権力と結託したやくざ、仙造一家に牛耳られていることを知った。剣術興行の一座も仙造に法外な歩合を要求され難渋しているのを見て、玄吾は暴力によらずに町を粛正しようと決心した。しかし警察にかけあっても埒があかず、玄吾は視察に来た県令吉田に直訴したのである。そんな玄吾に女剣舞師花子が心を寄せていた。吉田は桂二郎の直言によって玄吾と警察との剣道の試合で勝者の言い分をきくことにした。玄吾が勝てば興行も普通の歩合で行ない、警察はやくざと手を切るというのである。吉田は玄吾の腕で警察を粛正して貰いたかったのだ。一方、弟の仇と玄吾を狙う角之進は謎の義太夫語りに邪魔されていたが、試合の日、会場に急ぐ玄吾の行手を阻んだ。やくざでありながら玄吾の味方をする追分三五郎も手が出なかったが、その時現われたのが義太夫語り、実は山岡門下の村上である。村上にその場を任した玄吾は、会場に着くと警察一の使い手黒島をなんなく破り、花子たちの興行を成功させた。試合後、警察を追われた黒島は仙造たちと共に玄吾に闇討ちをかけたが、逆にさんざん叩きのめされてしまった。その時玄吾に同道して負傷した治平は、勘当した息子が後を心配して帰ってきたのを喜んでいた。翌日、玄吾は花子と再会を約し、町の人たちに別れを告げると桂二郎と共に東京に向って行った。山岡鉄舟の許で、“剣を使わない剣の道”を学ぶためである。

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