絶唱(1966)のレビュー・感想・評価
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この映画の結末は悲しい 思う存分、泣けた
・舟木一夫の棒読み役者ぶりは、本業が歌手だから置くとして
・終盤、及び、結末がとても悲しい映画だった
・映画のあらすじ、及び、行動・判断で気になった点は、
1.順吉(舟木一夫)は、父親:惣兵衛(志村喬)が勧める縁談を
全否定して、小雪(和泉雅子)と駆け落ちする判断が、全然ダメ
自分本位過ぎる、他人の迷惑を考えないとダメ
2.この後の惣兵衛の判断もダメ
途中までは、反対しても良いが、
駆け落ち数か月後には、親が折れるべき
「次善の策」を考えないと、お互い不幸になるばかり
「気づいた時には、手遅れ」があり得る
3.小雪は、もう少し自分の身体を労わるべき
過労と栄養不足から、病気になってしまう
4.吉村の言動もダメ、 順吉の父親:惣兵衛に
「『日本に戻ったら、父親に謝るつもりだ』の手紙が来たと伝えろ」
と言われ、その通り、小雪に言ったこと
→ ここは、惣兵衛には「言われた通りに言っておきました」と言って、
小雪には、「惣兵衛からこんなことを頼まれた」と言うべきだろうが
→ 言われた時の、小雪の心労を考えろ (それが狙いだろうが)
→ 「お前、それでも読書会のメンバーか」と言ってやりたい
5.再び、順吉、いきなり帰宅して相手を喜ばせるより、
「いつ頃帰れる」と手紙出しておけば、
小雪の心労も減少しただろうに、そこに気づけ
6.死んだ小雪(遺体)と結婚式を挙げる映像は、印象深かった
・なお、小生この映画の途中の場面、
順吉が召集通知で戦地に行った後、小雪が病で床に臥せる場面から、
これは、武者小路実篤の「愛と死:1939年発表」に似てると思った
婚約者:村岡が海外に長期滞在した後に、船で帰国中、
国内の許婚者:夏子が病に倒れ、村岡が帰国直前に夏子が死亡
参考=夏子の死因は流行性感冒(スペイン風邪)であり
現在、世界的流行中のコロナウイルスの先輩みたいな病気
今年、この映画を観たのも何かの因縁かな
・因みに、「絶唱」は、1958年、1975年の作品もあり、
そちらの主役は、小雪とのこと
→ この1966年版の主役は順吉
・だが、とにかく、これは悲しい映画、可哀そうで、泣けた
・1966年の邦画収入、2位も納得
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