三等兵親分

劇場公開日:

解説

「逃亡」の棚田吾郎のシナリオを、「おゝい、雲!」の瀬川昌治が監督した喜劇もの。撮影は「肉体の盛装」の坪井誠。

1966年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1966年5月21日

ストーリー

中部第三三九部隊には赤紙一枚で補充兵として召集されたいろいろな人間が集った。大学出の中林、十文字組の大親分兵頭、サーカス出身の豊川、辻占師大峰、運転手の清水、警察官の赤松にスリの小坂と前歴は様々だった。何の予備知識もない補充兵たちは上官の堀軍曹や古参兵たちに大いにしごかれた。彼らにとって中隊長の橋爪中尉は雲の上の人だったが中尉と中林とは中学時代の同期生だった。中林のインテリぶりが気にくわない兵頭も、殴っても殴っても起ち上がる中林には惚れこんでしまった。ある日、中林宛てに遊女カズ子から手紙がきた。中林は赤紙を受取るとすぐに遊廓にくり込み、カズ子を知ったのだ。誤字だらけの手紙は真情に溢れたものだったが、それが古参兵たちの間で読み上げられ、中林は涙を流して屈辱に耐えた。同情した兵頭は手づるをつかんで中林を遊廓に送りこんだ。だがカズ子との再会もつかの間、憲兵隊に乗り込まれた中林は十文字組へ逃げこんだ。一方、部隊内では、中林が三日以内に帰らなければ脱走兵として軍法会議にかけられるというので大騒ぎだった。兵頭がうまいことを思いついた。軍旗を隠してしまえば脱走騒ぎどころではなくなるというのだ。サーカス出の豊川の働らきで計画はまんまと成功した。軍旗がなくなったというので部隊長は蒼くたった。そこで兵頭は大峰の占いで軍旗を探し出すから中林の件には目をつぶってくれと申し入れた。大切な軍旗をなくしては脱走騒ぎどころではない部隊長は一も二もなく承知した。勿論、軍旗は戻り、中林も無事帰隊することができた。中林にとって補充兵仲間の暖かい友情は生涯忘れることのできないものとなった。やがて彼らは輸送船の中で、軍歌ならぬ河内音頭を歌って戦地に向うのだった。

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