われらの友情
劇場公開日:1966年4月1日
解説
「われら劣等生」の佐藤雄三と管沼貞憲が共同でシナリオを執筆、佐藤雄三が監督した青春もの。撮影もコンビの岩崎秀光。
1966年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1966年4月1日
ストーリー
自動車修理工宝田太郎は札幌へ車を届ける途中、牧場主の令嬢という美佐子と知り合った。二人は、その後も文通を続けていたが、ある日太郎は、美佐子から押しつけられた縁談をきらって家出して来るという手紙をもらった。慌てた太郎は、お客のホテル王の息子佐田譲治のスポーツカーを無料借用して羽田へ迎えに出た。ところが、羽田に着いてみると、美佐子は、何者かに連れ去られた後であった。太郎は仕方なくスポーツカーを譲治に返し、無断で持ちだした非をわびた。道楽息子ではあったが、育ちの良さを反映した明るさをもつ譲治はこころよく太郎を許した。この譲治は、建設会社の社長田村豪三の娘エリ子に惚れていたが、エリ子は仲々譲治の誘いに応じなかった。一方、誘拐されたのではないかと大騒ぎをした美佐子は、豪三の邸に引きとられていたのだ。実は、この美佐子は、豪三の親友の牧場主橋本の使用人で、豪三は橋本から美佐子の保護をたのまれていたのだ。そんなこととは知らぬ太郎は、美佐子からデートの申しこみをうけると、早速譲治のスポーツカーを借りて、豪三の邸に出かけた。二人は、遊園地、ボーリング、ダンスと楽しい一日を過した。数日後、譲治は恋人エリ子とのことで意見が衝突し、勘当された。太郎は、そんな譲治を快よく、自分の部屋へむかえた。譲治も太郎のために、自分の箱根にある別荘を太郎のデートのために貸した。箱根の湖上で、太郎と美佐子は、自分の本当の身分を打ち明け、それでも二人の愛情が変わらないことを確めあった。一方譲治は、親の反対を押し切って、エリ子と結婚した。譲治とエリ子の結婚を祝して、式場をでた太郎と美佐子は腕を組んで雑踏する街へ出ていった。