無宿者仁義
劇場公開日:1965年8月25日
解説
「孤独の賭け」の長谷川公之がシナリオを執筆、「復讐の牙」の井上梅次が監督したアクションもの。撮影は「一発かましたれ」の坪井誠。
1965年製作/90分/日本
原題または英題:The Hoodlum Brothers
配給:東映
劇場公開日:1965年8月25日
あらすじ
神戸一の旧家を誇った日比野家も、東京での宝石業に失敗し、いまは見るかげもなかった。日比野通商を父から受けついだ長男の一策は一徹者で商売下手。長女杏子は一策と気が合わずに東京でファッション・モデルをしていた。この杏子には西山健次という愛人がいた。杏子は健次を兄一策の会社に入社させようとしたが、一策はこれを拒絶し、さらに密かに興信所に頼んで健次の身元をあらい始めた。健次が日比野通商のライバル会社で暴力団砂田組と結託する丸山商会のスパイではないかと思ったのだ。やがて一策のもとに興信所からの連絡が入った。健次は身元不明の男だった。一策の疑惑は深まり、この報告を聞いた杏子も、健次から離れていった。健次は仕方なく、丸山の情婦ミミイと関係を持ち、彼女のドヤにころがりこんだ。そこで健次は丸山の密輸相手のバイヤーが竜であることを知り、策を案じた健次は、竜と仲介を抜きの直接取引をするという条件で、砂田組と丸山にとりいった。一方杏子の弟弘の尽力で密輸品の運び屋鄭をつかまえた健次だったが、突然現れた竜のためにとり逃がしてしまった。が、竜の顔を見た弘はがく然とした。それはまぎれもない兄一策の姿だったのだ。しかし健次が調べていくと、この密輸団の本当の黒幕は外国人の張であった。しかし張のかくれ家をつきとめた健次も彼が密輸取締官であることを見破られた。健次の危機を知った弘は一策の内妻三千代や、杏子をともなって、健次の捕われているランチを追った。今や改心した一策は張一味を乗せたランチを自らあやつって突堤にぶつかり自爆した。悪夢のような一夜は過ぎ、健次は杏子とのエンゲージリングを弘に預けると、再会を誓って去って行くのだった。
スタッフ・キャスト
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西山健次高城丈二
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日比野一策根上淳
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日比野杏子三田佳子
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日比野弘岡崎二朗
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日比野カツ進藤幸
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三千代久保菜穂子
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張植村謙二郎
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丸山安部徹
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ミミイ丘宮園純子
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西郷警部中山昭二
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川口警部生方功
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安部刑事水城一狼
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砂田親分沢彰謙
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松田水島岳
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沢田潮健児
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鄭有木山太
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徐室田日出男
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保安課長河合絃司
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高木仲原新二
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組織の男A日尾孝司
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組織の男B土山登士幸
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組織の男C三重街恒二
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組織の男D最上逸馬
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砂田組子分A滝島孝二
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砂田組子分B山之内修
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砂田組子分C久地明
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砂田組子分D桐島好夫
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砂田組子分E小林稔侍
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日比野通商社員北峰有二
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刑事A菅沼正
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刑事B植田貞光
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刑事C田川恒夫
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記者A岡野耕作
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記者B山田甲一
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記者C島崎淳一
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記者D菅原壮男
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記者E高原秀麿
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警官杉義一
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船長秋山敏
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スリの男星徹