劇場公開日 1965年4月18日

「これが任侠」網走番外地 えらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これが任侠

2015年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

高倉健さんは『鉄道員』のイメージがギリギリあるぐらいの世代ですが、亡くなる前に観ておくんだったなあと思いつつ観てみました。晩年の寡黙なイメージとは違う、少しヤンチャな若き日の健さん。

前半の刑務所内でのパートでは若干デフォルメされた男臭さや飢えた感じが好きです。すごく態度はデカいんだけど、ポイ捨てされた吸殻には飛びついて、焚き火で燃やして吸うところとか。あのシーンのどアップの顔の幸せそうなこと。後半の刑務所外パートは運命共同体の囚人とのやり取りや回想を通して健さんの過去が浮かび上がったり、アクション的な見せ場があったり前半とは全く異なる楽しみがあって、飽きずに観ることができました。

任侠映画などほとんど観たことがなかったのですが、ラストのくだりでは「なるほどこれが任侠か」と妙に納得してしまいました。石井輝男監督の他の作品を観てみたい。

えら