劇場公開日 1965年4月18日

「白銀のトロッコチェイスは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)にも引けを取りませんね。」網走番外地 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0白銀のトロッコチェイスは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)にも引けを取りませんね。

2024年11月11日
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鑑賞方法:映画館

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2014年11月10日に、日本が生んだ永遠不滅の大スター・高倉健氏が83歳で亡くなってから10年。
「没後10年 高倉健特集 銀幕での再会」として11月7日(木)東映本社にある直営館丸の内TOEIさんにて19作品一挙上映。
貴重な私物も展示された贅沢な特集上映でしたね。
本日は代表作『網走番外地』(1965)と『山口組三代目』(1973)の二作品鑑賞。

◎『網走番外地』(1965)
久々に鑑賞しましたが侠客映画ではなく石井輝男監督の演出が冴えるテンポ感ある娯楽性の高い作品でしたね。とにかく橘真一(演:高倉健氏)が常に運とタイミングが悪く、事件に巻き込まれていく様は滑稽ですが当時多くの観客の共感も得たのでしょうね。
健さん以外の雑居坊のメンバー鬼寅(演:嵐寛寿郎氏)はじめ、田中邦衛氏、待田京介氏、「地獄大使」でおなじみの潮健児氏と多士済々、特に一緒に逃走する権田権三(演:南原宏治氏)のインパクトは十分でしたね。
橘の保護司妻木(演:丹波哲郎氏)との白銀のトロッコチェイスは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)にも引けを取りませんね。
最後もハッピーエンド。当時大ヒット、シリーズ化した理由もわかりましたね。

矢萩久登