「恋しき母よ妹よ…雪原の大脱獄!」網走番外地 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
恋しき母よ妹よ…雪原の大脱獄!
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"網走番外地" シリーズ第1作。
日本映画専門CHで2回目の鑑賞(4Kデジタルリマスター版)。
高倉健の代表作、DVDとは比べものにならない高画質での鑑賞は感無量だった。鮮やかなモノクロに惚れ惚れした。
義理に厚いヤクザ者・橘真一を高倉健が好演。義父との関係が上手く行かず、極道に足を踏み入れたと云う背景を持つ。
実は母と妹を想う優しい男である人物造形は任侠物のテンプレとは言え、高倉健が演じると奥行きが出るから不思議だ。
同房囚人の脱獄に巻き込まれ、雪原を逃走する羽目に。疾走するトロッコ列車でのチェイスや、機関車に手錠の鎖を轢かせて切断する場面のドキドキを煽るカット割りが見事だった。
ラストシーンが少し呆気無かった気がするが、ドラマとアクションがバランス良く配分されたストーリーは、今もって全く色褪せぬ素晴らしさを持っている。シリーズ化も納得だ。
[余談]
嵐寛寿郎の気迫が凄まじい。「ナメていた爺さんが実はヤバいやつ」パターンの元祖かもしれない。迫力がすごかった。
※修正(2025/05/25)
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