「恋しき母よ妹よ…雪原の大脱獄!」網走番外地 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
恋しき母よ妹よ…雪原の大脱獄!
クリックして本文を読む
"網走番外地" シリーズ第1作。
日本映画専門CHで2回目の鑑賞(4Kデジタルリマスター版)。
高倉健の代表作、DVDとは比べものにならない高画質での鑑賞は誠に感無量でした。鮮やかなモノクロに惚れ惚れ…
義理に厚いヤクザ者・橘真一を高倉健が好演。義父との関係が上手く行かず、極道に足を踏み入れてしまいましたが、実は母や妹のことを想う優しい男、と云う人物造形は任侠物のオーソドックスな形とは言え、高倉健が演じると人物に奥行きが出て、一層人間味が増すような気がするから不思議…
同房囚人の脱獄計画に巻き込まれ、雪原の中を逃走する羽目に…。疾走するトロッコ列車を使った迫力のチェイス・シーンや機関車に手錠の鎖を轢かせて切ろうとする場面のドキドキを煽るカット割りが見事だなと思いました。
最後が少し呆気無かったですが、ドラマとアクションがバランス良く配分されたストーリーは全く色褪せぬ素晴らしさ。
シリーズ化も納得の作品でした。
[余談]
嵐寛寿郎の気迫が凄まじい…
ナメてた爺さんが実はいちばんヤバいヤツだったパターンの元祖かも…。他を圧倒する迫力と存在感がすごかったです。
コメントする