河内ぞろ 喧嘩軍鶏

劇場公開日:

解説

今東光の原作を「男の紋章 花と長脇差」の甲斐久尊と「殺人者を消せ」の舛田利雄が共同で脚色、舛田利雄が監督した風俗もの。撮影は「愛と死をみつめて」の萩原憲治。

1964年製作/101分/日本
配給:日活
劇場公開日:1964年12月6日

ストーリー

河内生れの三人兄弟、仁助、多度吉、永三は亡くなった親父の葬式がすむかすまないうちに残った土地、家屋の財産配分をめぐっていさかいを起すほど欲の皮のつっぱった男たちだ。仁助は家をとびだし、惚れたお沢と一緒になり、八百屋稼業に精を出し、土地の衆から親分と呼ばれるようになった。また永三は、船乗りになるといって出ていったまま帰らず多度吉一人が家に残って百姓を継いだ。兄弟の中でも人一倍欲の皮のつっぱった仁助は、軍鶏賭博にあきたらず、ドサまわりのストリップ小屋を値切って一週間買い切った。そうするうち、仁助は、女房お沢に内緒で、ストリッパー・ルミーといい仲になった。が、それに気づいたお沢は、ある夜、厳しく仁助を問いつめた。窮余の一策、仁助は、ルミーが狐の化身だったと大ボラを吹いて、その場をのがれた。やがて、ストリッパーの旅立つ日がやってきた。が、一行の花形ストリッパー・まゆみの姿が見えなかった。不思議に思って問いただす仁助に、まゆみの夫ペットの梅は、博打にまけて、まゆみを土地のボス松戸組にとられたことを告白した。見かねた仁助は、単身松戸組に乗りこみ、まゆみを取返してやった。数日後、多度吉は、すでにお腹の大きくなった恋人お芳と結婚式をあげた。そんな最中、松戸組の子分数名が、まゆみを取られた腹いせに殴りこんできた。が、そこへかけつけたのが、外国から帰った永三。イタリア製催涙ガス銃を発射し、兄弟の危機を救った。永三は、外国の賭博場を荒しまわり、神戸へ帰って新しい店を出していたのだ。しかし、その日永三が帰ってみると開店したばかりの店は、松戸組の用心棒・ハジキの林蔵によってとりこわされていた。怒った三人兄弟は、ハジキの林蔵のところになぐりこんだ、ここでも永三のアメリカ製銃がものをいった。数日後多度吉の女房お芳が男の子を生んだ。口の悪い仁助と永三にからかわれた多度吉は、また二人の兄弟を相手に大乱闘を始めた--。

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