劇場公開日 1964年12月29日

怪談(1964)のレビュー・感想・評価

全10件を表示

3.5豪華な映画

2022年10月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2022年10月29日
映画 #怪談 (1965年)

小泉八雲原作の「怪談」に収録されている「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」と「骨董」収録の「茶碗の中」の4つの怪談話を映画化したオムニバス

怪談の映画なんですが、耳なし芳一の壇ノ浦の合戦のシーンなんかは豪華だなと思いました

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とし

4.5日本映画のオールタイムベストの一角を占めて当然の作品です

2022年2月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

ご存知、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの怪談の映画化です
トワライトゾーンみたいに四話で構成されたオムニバス形式です

日本人ならだいたい知っているお話ですし、四谷怪談のような怖がらせることを目的としている映画とは違う、どちらかというと不思議ストーリー集という性格の方が強いです
その意味からも日本のトワライトゾーンみたいな映画です

1964年の年末に先行公開
正月あけて1月から一般公開

怪談なのだから普通お盆興行でしょう
おめでたいお正月早々から怪談なんて見ようなんて人は普通いやしません

この時期に観てみるとやっぱり変です
気分が乗りません
雪女?まあそいうことで無理やり納得させるしかありません

配給は東宝
一体全体なんでこんな時期に公開したのでしょうか?
恐らく原因は黒澤明監督の「赤ひげ」の撮影遅延です
なんとまあ年末年始の書き入れ時の目玉として公開予定を組んでいたのに、その興行に穴をあけたのです

仕方なく急遽「三大怪獣 地球最大の決戦」の製作を急がせて1964年12月20日に公開させます
しかし子供向けですから冬休みが終わったらもう客足が止まります

天下の黒澤明の新作公開のつもりだったのですから興行予定館は最大級の数で、しかもロングランのつもりで興行予定枠を開けているはずです

もうなりふり構ってられず、とりあえず公開出来る大作「怪談」を投入したというのが経緯ではないでしょうか?

製作は文芸プロダクションにんじんくらぶ
この耳慣れない映画製作会社は、1954年に岸惠子・久我美子・有馬稲子の3人が設立したもの
この前年に締結された五社協定によって俳優活動が制限されると懸念して、専属契約下であっても他社出演ができることを目的につくられた独立系映画制作プロダクションです
最盛期には20数人の俳優が所属したそうです

人間の條件、乾いた花など、見応えのある良質な作品を作っていました

しかしお盆興行ならともかく、お正月明けに怪談映画を公開するなんて無謀すぎです
何を考えているのかと断固怒るべきです

案の定、興行はオオコケ
巨額の製作費をかけたため、赤字もまた巨額となり文芸プロダクションにんじんくらぶは、本作の為に倒産の憂き目にあってしまったのでした

かといって、駄目な映画かというとそんな事は全くないことは観ればすぐ分かることでしょう

各話毎に色彩設計がなされ統一された見事な映像美に驚嘆すると思います
「耳なし芳一」と「茶碗の中」ではセットの構成美に溜め息がでます
サスペリアの芸術的ホラー映画の企画発想の元ネタかも知れません

音楽の武満徹の前衛的な音楽との相乗効果も効いています

四話の中でも「茶碗の中」は特に小林正樹監督らしさが濃厚で、ピーンと張り詰めた内容は大満足です
ラストシーンの驚愕する杉村春子と中村鴈治郎の演技の凄さ、演出の冴え!
ついにここで総毛立ちました

斜めに傾ぐカメラアングルは実相寺監督の元ネタだったのかも知れません

アカデミー賞外国映画賞を前年の「古都」に続いてノミネート、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど数々の映画賞に輝いているのは当然と思います

もちろん日本映画のオールタイムベストの一角を占めて当然の作品です

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あき240

2.5芸術的作品

2021年12月24日
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単純

ただ怖くはないし、怪談というより日本の古典という感じ。耳なし芳一の話にしても、話よりも源平の合戦や亡霊の前での琵琶の弾き語りを楽しむことに主眼を置くべきなのだろう。
セットにかなり金がかかっていることはよくわかるし、製作費三億円以上の大半はセットに消えてるのではないだろうか。ロケにしたほうがいいと思える部分も多く、無駄なセット費用が製作プロの倒産を招いたようだ。
雪女で空に描かれた眼は前衛絵画のようだが、意図がちょっとわからない。

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tatechan

4.5ハロウィンが来るので、怪談をと思って、この中の『耳なし芳一』を使っ...

2021年10月13日
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鑑賞方法:VOD

ハロウィンが来るので、怪談をと思って、この中の『耳なし芳一』を使った。 今日はそれについてだけ触れる。後の3作品も小泉八雲の作品で、本を買わなくてもインターネットでもPDFで無料で読めるので、読んだり映画を観てたりすると結構伝統的知らない世界が垣間見られる。

ここで耳なし芳一はについて書くが、学習者には藤原摂政政治から1192までを読んでもらったり、アイルランドにある小泉八雲の日本庭園のツアーのビデオを見てもらったり、壇ノ浦の合戦の琵琶を聞かせたりなどして準備を整えてあったので、学習者にとっては予備知識が映画の理解に結びつきやすいと思った。
Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things.
怪談『耳なし芳一』は最初平家物語の壇ノ浦の戦いから始まる。学習者にはどちらが源氏か平家かを教えた。装いが違うのでわかると思うが念のために話した。監督の裁量でまず、壇ノ浦の合戦を見せてくれたのが、芳一がなぜ阿弥陀寺の墓場、平家の霊が漂っている所に行ったかよくがわかる。平家の公達たちと墓石が交互に現れあたかも幽霊のようでいい。人魂も墓場をうろついていて、盲目の芳一には見ることもできないが我々には人魂というものの有無に関わらずわかる。
一度死んだ人間の言うなりになったと言うことは身をまかせたということで、これは取り憑かれて殺されると言うことらしい。薄気味悪い。
最後のシーンで魂の弔いのために芳一は『平家物語』を弾き続ける。最後の曲は壇ノ浦ではない。なんだろう?

骨董 (Kotto) 1902年 - 幽霊滝の伝説、茶碗の中、常識、他
怪談 (kwaidan) 1904年 - 耳なし芳一のはなし、むじな、ろくろ首、雪女、葬られた秘密、食人鬼、他
(ウィッキーより抜粋)
1)黒髪
2)雪女
3)耳なし芳一
4)茶碗の中

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Socialjustice

2.5後半2つはまあまあ。

2020年8月15日
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前半2つは予想通りでねみぃ〜〜〜と思ってたが、耳なし芳一はしっかり話聞いた事無かったので割と楽しめた。
あまり関係ないですが2:49:50辺りの左の武士の頭が長いのが気になりました笑

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aaaaaaaa

4.0雪女で仲代達矢と連れが雪女に襲われる小屋に入る前の吹雪のなかサブン...

2019年1月22日
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雪女で仲代達矢と連れが雪女に襲われる小屋に入る前の吹雪のなかサブンサブンと川が流れてるショットが好き。あと黒髪、雪女とタイトルでなんとなく話がわかるのに続き3作目のタイトルの意味が分かった瞬間とその後の悲劇がよい。

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fgh

2.540×4本のオムニバスホラー

2018年6月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

黒髪…三國連太郎が亡き前妻の黒髪とひとり格闘する。
雪女…仲代達矢が岸恵子雪女にヒヤリとさせられる。
耳なし芳一…めくらの芳一が壇ノ浦の平家の亡霊の前で琵琶を弾き語る。全身にお経を書いてお払いするが、耳だけ書き忘れた為切り取られてしまう。
茶碗の中…茶碗の中に見知らぬ人物が写ってる。最後水がめの中に手招きする人。
どの話もラスト10分でホラー展開。

外国人のハーン(小泉八雲)の作品。

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mimiccu

4.0幽玄な演出でいかにも日本の昔話風の雰囲気が出ている

2017年8月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 美術はかなり凝っていて良く作っているが、撮影所内部で撮影している際の空の背景と雪はすぐに作り物とわかってしまうのが興醒めする。しかしいかにも昔話を観ているという雰囲気は良く出ていて、現代の作品ばかり観ていると逆に新鮮で、遠い日本の昔の話を明治くらいのちょっと昔から振り返っている感じがする。静かな演出もしんみりとした和風の音楽もこの作品には良く合っていた。
 物語は小泉八雲の会談なので特に目新しさはないが、四話目の話は中途半端で蛇足。もっと他に選ぶべき話はあるだろう。耳無抱一の話もやや間延び感がある。一話目と二話目が良くまとまっていた。

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Cape God

3.0ラフカディオ・ハーン

2016年12月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

寝られる

小泉八雲原作4話のオムニバス映画で、豪華なセットに驚く。
「黒髪」は新珠三千代と三国連太郎、「雪女」は岸恵子と仲代達矢、「耳無抱一」は中村嘉葎雄、「茶碗の中」は中村翫右衛門。
「耳無抱一」が一番長いのだが、全体で3時間を超えるのは長過ぎ。
欧米ではうけたのかも。

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いやよセブン

4.5数多の「怪談」作品を凌ぐ本当の本物

2014年12月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

物語・映像・脚本・音楽・美術そして俳優陣、どれを取っても美しく、そして怖い。今まで何度見たかわからないが、その都度惹きつけられる。昭和40年のカラー作品だが、一切色あせていないのも素晴らしい。背景の空の色なども妙に毒々しかったり物悲しかったりで、胸を締め付けられる美しさだ。

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ばうばうぺーたー