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解説

曽野綾子の同名小説を「女嫌い」の柳井隆雄と「月夜の渡り鳥」の元持栄美が共同で脚色「青い目の花嫁はん」の川頭義郎が監督した文芸もの。撮影もコンビの荒野諒一。

1964年製作/92分/日本
配給:松竹

ストーリー

峠百合子は、自由な校風で知られる、江戸川の順和学園に赴任した。百合子は早々三年のクラス担任となった。そこには思春期ゆえの感傷や悩みがやまづみされていた。柏木瀬津子はバーを経営する母と二人暮しだが、母へのコンプレックスが強く、盗癖を持っていた。しかし、そんな瀬津子も英語の秀吉先生には一途な恋情をかきたてていた。社長を父に持つ乙竹はるみは、毎日のようにボーイフレンドと遊び歩く世間知らずの生徒だ。また病気の父を持つ仁科優子は、看護におわれて、修学旅行にも行けなかった貧しい家の生徒だ。百合子は、そんな環境の異った生徒の将来に心を痛めた。そんなある日、百合子の幼な馴染みで精神科医五鬼上啓太が東京の病院に転勤してきた。啓太はそんな百合子をなにくれとなく力づけるのだった。が、そんな時、学園では、はるみが家出し、学校からも姿を消した。百合子は、啓太にも協力をもとめて、はるみを探しに毎日のように歩いた。そして、やっと探しあててみると、はるみはボーイフレンドと同棲して妊娠までしていた。百合子の忠告をはじめは、あざけり笑っていたはるみだが、心をこめて説く百合子の真情に改心し無事学園にもどった。そんな時、秀吉先生に結婚話しが持ちあがった。瀬津子は悲しみをおさえて結婚祝いのカンパ委員となり、秀吉先生にオートバイをプレゼントした。それから数カ月。はるみはファッション・モデルとして一足先きに社会にとび立った。優子にも恋人ができた。しかし、二人とは裏腹に瀬津子は自殺した。秀吉先生のやがて生れる赤ん坊のための小さな手編みの帽子をだきしめて--。傷心の百合子の胸に秋を知らせる深川祭りのお囃子が流れこんできた。

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