売春地下組織

劇場公開日:

解説

「警視庁物語 自供」の長谷川公之がオリジナル・シナリオを執筆「警視庁物語 全国縦断捜査」の飯塚増一が監督した社会ドラマ。撮影は「わが恐喝の人生」の星島一郎。

1964年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年4月25日

ストーリー

業界赤紙聞城西タイムス社長川本は裏面では、乾分の山口小野と組んで、顔のいい喫茶店のウエイトレスを引き抜き、キャバレーに移籍させその契約金をピンハネしては生計をたてていた。喫茶店QPのウエイトレス金子三枝もその一人で、道楽者の父の負債を背負う三枝は、川本の紹介でキャバレー“ギンガム”のダンサーとなった。三枝は毎日のすさんだ生活の中で、いつか川本に好意を持った。強気の川本の喀血した姿の孤独な影に魅かれたのだ。ギンガムのコール・ガール組織に目をつけた川本は、ダンサー・サリーの身辺を突きとめると、支配人の森山と組み美人局を計画した。森山が客にコール・ガールを斡旋すると、川本が現場に乗りこみ客から金品を捲きあげるのだ。森山は美人局に一役買うことを条件に、サリーのひも三浦源太の殺害を川本に依頼した。以前からこの組織に目をつけていた城西警察署の佐々木、原田両刑事は、源太の殺人現場にあった血啖を重大視し、川本の身辺を洗った。三枝の清純さに以前から恋情を寄せていた佐々木は、三枝が組織に入っていることを知り無暴さをさとして去っていった。が川本はその日以来美人局で得た金のすべてを三枝につぎこんでいた。その頃川本の煙草の吸穀に付いていた唾液と殺しの現場の血啖が共にAのMM型であることをつきとめた捜査陣は色めきたった。折も折、川本の乾分山口の脅喝が発覚し、指名手配を受けた。あせった川本は、山口を殺害すると事故死と見せかけ、源太殺しの罪をも転化しようとした。だが山口の死体の側に血啖を発見した捜査陣はとうとう三枝のアパートで呼吸困難に陥入った川本を逮捕した。

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