列車大襲撃(1964)
劇場公開日:1964年9月16日
解説
「成熟する季節」の池田一朗のオリジナル・シナリオを、「やくざの歌」の若林幹が監督したアクション・ドラマ。撮影は「昭和侠客伝」の山沢義一。
1964年製作/85分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年9月16日
ストーリー
インテリやくざの村松は銀行襲撃の計画をたてた。銀行は寄田町にある上州銀行で、金庫には一億五千万の金がねむっている。メンバーは、安川、近藤、小野、島村、沖田、江川、ハッパの八名決行日は寄田町で開催される鬼丸組の大博打の日。金庫を破り、博打場の美也田旅館に運ぶ、その前に島村が同形のトランク二個を終列車のチッキに出す。それを追って村松の情婦弘美が二個のトランクをチッキにして出す。そして車掌を買収して四ツのトランクをすりかえ札束入りのトランクは無傷で東京駅着。しかし弘美はこの大計画の録音テープを、ひそかに思いを寄せる利根に聞かせた利根は、サラリーマン、医者、教授という素人ギャングをつくりあげ、銀行ギャング団の金を横取りしようとした。綿密な計画のあと、弘美の情報で銀行襲撃の日時をキャッチした。横取組の秘かな監視の内、一億五千万は終列車の荷物車の中に納ったが、横取組の計画通り、札束はそっくり用意されたガソリンカーに移された。弘美の裏切りを知った村松は、利根を捕え非情なリンチを加えた。一方横取組は利根の生命を救うため、一億五千万の返却をきめた。真夜中、多摩川土堤での交換の場で、横取組の胸の中に去来したのは、平凡なサラリーマン生活から抜け出したスリルに満ちた日々の出来事であった。しかしその瞬間、狂気のように走った江川は、ガソリンカーに車を突進させ一億五千万を火中に消夫させた。虚しい空白が、多摩川を流れていった。