あらくれ荒野

劇場公開日:

解説

「東京アンタッチャブル 脱走」の長谷川公之と「河内の風より あばれ太鼓」の長谷和夫が共同で脚本を執筆、酒井辰雄が監督したアクションもの。撮影もコンビの関根重行。

1963年製作/96分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年9月11日

ストーリー

関根は競輪選手だったが、地方ボス石田に強要されて八百長をやり、それがバレたので石田が請負う山奥の鉱山に潜んだ。現場監督中込は関根に、鉱夫の逃亡を防ぐためのスパイになれと命じた。現場に近いバー「けい」の女三千代のことで鉱夫達と乱闘した関根は、優しく傷の手当てをしてくれる三千代に心を奪われた。一方、マダムのおけいは黙々と飲んでは帰ってゆく和久井を愛していた。幾日か経た。鉱夫たちの間にダム工事へうつる動きがあり、その主謀者が宮沢と知った関根は、中込にそれを告げた。そのため、宮沢は中込らの手で殺されてしまった。その通夜で、宮沢が三千代の兄であったことを知った関根は事実を打明ける勇気がなく、酒に溺れた。一方、和久井は鉱夫たちが中込らの暴力に屈しているのにいらだち、酒でまぎらそうとしていたが、一夜、初めておけいと激しい抱擁をかわすのだった。その関根と和久井がちょっとしたきっかけで、雨の中の一騎討ちを展開したが、それが却ってこの二人の心を結んだ。そして関根は三千代に事実を告白し、心の触れ合った二人は固く抱擁した。関根は真相を警察に訴える決心をした。和久井は、自分も人を殺してここへ逃げて来ていたので、関根を励ましてから山を降りた。警察に密告されてはと、疑いを持った中込らは途中、和久井をも殺した。かくて関根の怒りは爆発した。町に就職できることを幼なじみのナミと喜び合っていた最年少の安夫をつれ、関根は警察へ急いだ。中込らの落した無人トロッコのため二人は傷つくが、中込らとの死闘の後、駈けつけた刑事たちに彼の悪をあばいたのだった。

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