独立美人隊
劇場公開日:1963年4月28日
解説
「恋と出世に強くなれ!」の菅野昭彦と桜井義久が共同で脚本を執筆、「若いやつ」の市村泰一が監督した明朗喜劇。撮影は「彼女に向って突進せよ」の小杉正雄。
1963年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年4月28日
ストーリー
南伊豆の平和な町に電鉄の新路線が延長されることになって、S観光交通の社長笠原は赤字路線のバス会社を売りキャバレーやホテルの建設計画をたてたが、バス会社の従業員達は笠原の横暴な手段に怒り交渉を始めた。バスガールの由美子は運転手の保夫と婚約中の仲だが、病気の母の入院費を稼ぐため、保夫と喧嘩別れしてまで笠原のキャバレーに歌手として出ることになった。由美子のよい相談相手、飯沼医院の院長は郷土史の研究家でもあり、そんなことから日本新聞の通信局員宇野と親しくなった。正義派の宇野は通信局長五十嵐の弱気に業を煮やし、笠原の陰謀を暴露しようと立ち上ったが、笠原は由美子の兄克也やグレン隊を使って圧力をかけてきた。町の大人たちがややあきらめのムードを持った時、宇野と共に五十嵐の娘ひろ子やその友達の夏子、道子、それに由美子や同じバスガールで克也を慕うあき子達を加えた“独立美人隊”は敢然として悪に対抗した。町の芸者千代菊やさくら、すみれ達も陰ながら彼女等を応援した。しかし、笠原の息子英彦が父に浴びせられる町をあげての非難に耐えられず家出をしたと聞くや、一致団結して大捜査を開始、無事連れ戻してやった。彼等の善意に笠原は自分の非を悟り争議は妥結、事件は円満に解決した。保夫と由美子、宇野とひろ子、克也とあき子の三つのカップルも将来を夢見て楽しげであった。