劇場公開日 1963年3月31日

女系家族のレビュー・感想・評価

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4.0婿養子当主が、死して女系家族に残したもの

2025年7月4日
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鑑賞方法:映画館

若尾文子映画祭にて。

三代に渡って女系が続いた大阪の老舗木綿問屋〝矢島商店〟(映画では事業の説明はない)で、入婿の当主が死去し、その遺言が巻き起こすドタバタ騒動の物語。
山崎豊子の小説としては比較的短い、とはいえ長編である原作をコンパクトにまとめていて面白い。
ベースは「犬神家の一族」にも似た構造だが、大番頭・宇市(中村鴈治郎)をコミック・リリーフに仕立てて、エゲツナイ遺産争いを滑稽に見せるアイロニーに満ちている。

長女・藤代を演じた京マチ子と、当主の愛人・文乃を演じた若尾文子が並列で主演。
京マチ子は、惣領娘のプライドと出戻りの疎外感が重圧となって次第に追いつめられていく藤代の姿を、強さと辛さの両方をにじませつつ、舞踊教室の若旦那(田宮二郎)にすがってしまう女の弱さも表していてさすがだ。
若尾文子の方は出番は少ないが、それが却って彼女を光らせていた気がする。
本宅の娘たちから酷い仕打ちを受ける可哀想な日陰の女だが、最初から只者ではない空気を纏っていて、後半で見せる意味深長なほくそ笑みがドキッとするほど美しいのだ。

狭い路地のパースペクティブ、重なり合うような瓦屋根の俯瞰、人物を画面の端に押し込んだ構図など、三隅研次独特の画作りは本作でもたっぷり披露されていてファンには堪らない。

さて、この騒動で一体誰が得をしたのか、損をしたのか。
本宅の三姉妹は目論見を果たせなかったが、心の平穏は取り戻せたのではないだろうか。
妾である文乃が女系家族に産み落とした男児が二十歳を迎えたとき、矢島商店の事業が順風満帆であってほしいものだ…。

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kazz

4.0映画終活シリーズ

2025年7月2日
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鑑賞方法:VOD

1963年度作品
若尾文子さんに、魅せられてもう一本鑑賞しました
あ〜色っぽい

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あきちゃん

3.0最後の逆転劇が想定以上だった。

2022年9月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

最後の逆転劇が想定以上だった。

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タケオカ

5.0すみませんが、

2022年2月12日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

笑える

楽しい

2021年にドラマスペシャルで同原作を観ました。宮沢りえ、寺島しのぶ酒宴。ストーリー、人情、とても面白かったのでここに記録させてもらいます。

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さぁ行けAK

3.0山崎豊子の定番

2021年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

山崎豊子の原作で、船場の老舗は女系が三代続いていたが、当主が急死、相続争いが起きる。
三人の娘(京マチ子、鳳八千代、高田美和)、叔母(浪花千栄子)、大番頭(2代目中村鴈治郎)、踊りの師匠(田宮二郎)が欲の皮を張るが、愛人(若尾文子)が登場、騒然となる。
芸達者な面々の丁々発止は見ごたえがある。

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いやよセブン

4.0えげつない人間模様

2020年6月6日
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京マチ子にイケズな役、二代目中村鴈治郎に狸おやじやらしたら天下一品やなw

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KoN

4.0・文子もマチ子も美しい ・父親の生前の様子をちょっと知りたかった ...

2020年2月1日
iPhoneアプリから投稿

・文子もマチ子も美しい
・父親の生前の様子をちょっと知りたかった
・最後のババーンって感じがたまらん

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小鳩組

3.0さすが山崎豊子原作、人間の欲深さが痛快に描かれ配役も見事にハマっている。

2017年1月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

さすが山崎豊子原作、人間の欲深さが痛快に描かれ配役も見事にハマっている。

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tsumumiki

2.0国道171号線

2015年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

終盤、二条城の直前のシーン。白いガードレールに赤い「(高)槻⇔京都」の文字。きっと国道171号線の風景だろう。京都でもちょっとさびれた西側の街はずれなのだが、なぜあんなカットが挿入されたのだろう。大阪・船場から京都・二条城への移動を示唆するカットにしては少し乱暴ではないか。実に不思議な一瞬だった。

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佐分 利信
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