放浪記(1962)のレビュー・感想・評価
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自分で稼ぐ
昔知り合った大学生とは同棲までしながら騙され、
違う女性と結婚されてしまった。
母きしに言われても、まだその大学生が好きだと言い、落ち込まずサバサバしている。
おっとりした母を煽るぐらいしっかりしているふみ子。
当時は五円で米1斗買える相場。
金が無い、稼がねばならない、仕事を探す。
事務員応募に行けば太刀打ちできない業務、
自身での皮肉込めたナレーション、
双葉劇団とやらに応募すれば、
見るからに違うところに目的がありそうな男が来て
ホテルから逃げ帰った、蕎麦が惜しい。
同じ下宿に住む安岡に借金。
ふみ子に気がある安岡の気持ちに応える気が無いから、
ふみ子、後ろめたい。
好きだし、湧いて来るのだろう、
日々の様子や感じたこと気づいたことを
詩で表す。
新聞にも投稿する。
気に入った詩人も何人かいて、
本屋の前を通ると必ず入り、
詩集などを探す。
仕方なくカフェの女給。
客として来た詩人仲間の一人伊達と夫婦?
になったと思っていたら、
本妻以外にまだ妻がいた。
その妻?にはふみ子のこと女中と言うのだ、
それを聞いてしまい、その場に踏み込む。
また違う男福地、怖い。
肺病を患い書く作品が売れないからか、
ふみ子に当たりまくる、イヤな男。
出ていけ!と言われ、
一旦戻ったが、二回目完全に別れた。
その間も金の苦労、食べる物の苦労ばかり。
様々な仕事を転々として
そのせいか、見聞も深めた。
ずーっと書き続けて来た日記を編集して
『放浪記』として出版。
貧乏をかき回したような作品とも言われたが、
それで上等、
それしか書くことが無い、
と開き直るふみ子。
今度の男は絵描きで今迄とは反対に、
ふみ子の仕事を手助けしてくれる藤山。
優しく穏やかな人。
その助けもあってか、
ふみ子は書き続けた。
人気が上がり売れに売れた。
『放浪記』の祝賀パーティー、
驚いたことに福地が来て、
自嘲気味だが、
ちゃんとふみ子を
祝福してくれた。
何年か後、立派にはなった。
控えの部屋には編集者が数人作品を待っている。
久しぶりに安岡が訪ねて来た。
仕事繁盛だねー、と言う安岡に、
断ると何様と思われ兼ねないから、と言う。
金が無く苦労した時のことを忘れずにいるが、
身体に無理がたたっていそう。
女中が取り次いだ中に金の無心などあると、
手を差し伸べず、
働いて稼ぎなさいと伝言し、
安岡に、私って成り上がりの冷酷さ、かしら?と聞き、
いいや、と安岡が返事する。
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🌺花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき
🌻 🌷
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苦苦しいが、印象深い映画 → ただ、観てて気分良くない
1.ふみ子は、言いたい放題+放言 → 正直とも言えるが空気が読めない女
→ 自分の部下や後輩に、こんな人が居たら迷惑
2.ふみ子は安岡に冷たい → 別の書き方をすれば、①面食い、
→ 及び、②男を見る目が曇ってる
3.ふみ子の発言や態度から、感謝の心が感じられない
→ 小生は、好きになれない、 尖がり過ぎている
→ 因みに、ふみ子の夫:菊池貢も尖がり過ぎている → 好きになれない
4.日夏京子から預かった原稿の提出が期限後になってしまった件
本人に悪気はなかったとしても、京子に迷惑をかけたのは事実
→ それを「悪気は無かったから責任はない」みたいな発言
こんな知人がいたら嫌だな
5.映画の出来としては、良いと思う
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